(10年前のエッセイだわーい)
名古屋で選挙があった。自民でも民主でもない人たちが当選し、市議会は解散の方向だそうです。正直な選挙結果だと思いました。誰に誘導されてるんじゃなく、おさまるべくしておさまる結果です。
民主王国に危機感、などという見出しがメディアにあるようですが、的外れだと思います。民主王国ではないのです。自民の王国でもないです。圧倒的多くの人は「今じゃないもの」に向かって投票をしていたのであって、党勢力に魅力を感じようがなくなってるのですね。
だーって無理ですよ。今の状況で、立候補者が言うことを「実現」ができない仕組みで仕上がってるわけですから立候補者は「嘘」を言う事になっちゃいかねない。マニフェストも崩壊していますが、責めるものでもなく、「やっぱり無理じゃん」の繰り返しだけが「結果」な訳です。
おっつけ「主張」によって選挙による「選び」をしてるというより、「今の通りじゃない人」に投機のような投票しか許しやしない選挙ばかり。血の一票なのは歴史から疑わないにしても、こう毎度毎度「今じゃない人」ばかりをやってると「今じゃない人」ばかりで積み上がり、ちゃんと「無連続」で「毎回思いつき」の連鎖が積み上がる。そして有権者にはそれがきちんと「不幸」として戻る。
そういう意味では選挙というものは正直な結果を出しているし、知らんぷりをしようと、積極的に関わろうと、毎回毎回「選んじゃった人」でできあがってる。そういう歴史しかない。ちゃんと選んでるものが今の政治なんです、と腹に落とすしかない。
主義主張をするのが尊いとは言わないけれど,「今じゃない人」っていう選び方が積み重なる選挙という正直さは、有権者がそのデメリットも「結果」としてまるまる請け負う「つもり」がなくちゃね。
でないと「こんなはずじゃなかった」とか平気で言っちゃうんだから。そんなことはないよ。ちゃんと選んで今に至ってる。それに文句は言えない。
