スゴくない人がスゴいとスゲーじゃん。いかにしてスゴくない人がスゴくあるか、ソコよ。
わたしのことば。大してありがたいウンチクはない。つまらない映画とかつまらない人物はいつも「スゴく」あろうと見せかけるのに必死の形相で滑稽だ。
スゴい人がスゴくあることは、ひどい言い方をすれば「当たり前」なので、有り難みや面白みや新しさってものに欠いて退屈なのだが、ごくごくフツーの人があんまりがんばってもいないくせに輝く瞬間というものは尋常でなく愉快な気持ちになれる。
まず「フツー」の感覚をたっぷり持っておくことと、スゴいものがスゴい、と気づけるだけのハナを持つことと面白いものをじりじり渇望し続けることと、大きくたっぷり笑えること。遠慮なく。たっぷりと。