あんなに強くて、丈夫で、明るくやってたうちには、ピンチの時に「必須」のものがわからないのです。
ピンチの最中でも、いよいよわからないままです。つぶれて、なくなってしまう人もいます。
心底弱ってる時に、やっと「それが、要る」と分かるのです。それは人が示してくれないと、わからないものでした。
その刹那の心細さに、ちょっぴりのお湯を渡して、少し、少し、あっためるんです。
ほんのり、体温を取り戻して、ゆっくり、心を慣らします。
弱ってみた時に知ったものは、人に渡せるようになるから。元気な人には見つからないから、その人は「弱った」を知ってる人。
弱いから、強いの。