いっとき、サローヤンばっかり繰り返し繰り返し読んでたことがある。軽妙洒脱な文体なのに、そこの方に隠れ隠れして登場人物の顔が見えてくると、ほっこりいい気分になる。
表題の本が一番有名みたい。対になる本が「ママ・アイラブユー」で、「パパ~」の方が気に入った人には「ママ~」の方も手放せなくなる。
じつはこの「リトルチルドレン」すごく素敵で大好きな一冊。「登校第1日目」って話があって、「ツッティ・フルーティ!」「象の生肉!」って叫ぶ子が大好きで大好きで!
世の中はある意味狂ってて、肯定される感じが「寛大だなあ」ってうれしくなれる作家さん。
大好きなくせに、作家さんの名前が覚えられずに、まぁ本屋行ったら気づくだろうと、何度も「サリンジャー」や「サガン」など、サ行の本ばかり買ってしまっては、読み始めて「あれ?違う!」っておそまきに苦しまされるのが我ながら面白かった。