アメリカブリス学校と都江堰パンダ谷の縁
 四川省都江堰にあるパンダ谷はいつも薄い霧に覆われ、遠目に見ると、その様子はまるで気品あふれる水墨画のようです。先日、新しい友人たちがこの静かな山あいにやって来ました。アメリカ合衆国のブリス学校の学生や教師たちです。今回、彼らがパンダ谷を訪れたのは、ただ可愛いジャイアントパンダに会いに来たわけではありません。教育普及の新境地を開き、ジャイアントパンダに対する知識と想いを深めるためです。
 今回のジャイアントパンダの教育普及イベントは、専門家のジェイク・オーウェン博士とパット・マクラフリン博士の指導の下で行われました。オーウェン博士は、パンダ谷が神秘的な原生の状態が保たれている場所であることを鑑み、まず、学生たちに注意点を述べました。そして、いよいよ「美しいジャイアントパンダの神秘を探るツアー」がスタートしました。
 辺り一帯が清らかで静けさに包まれている観覧通路に沿って歩くと、ブリス学校の面々はジャイアントパンダの獣舎にたどり着きました。仰向けになってぐっすりと眠るジャイアントパンダ、優雅な側臥の姿勢で身体を掻くジャイアントパンダ、もたれ掛かりながら食事に勤しむジャイアントパンダ。そんな彼らを目の当たりにし、学生たちは興奮を抑えるようにヒソヒソと感想を言い合います。「なるべく声を抑えて話すように」という博士の言いつけを守ってのことです。オーウェン博士とマクラフリン博士は、学生たちを引率しながらジャイアントパンダの習性を面白いエピソードを交えながら解説しました。ジャイアントパンダの獣舎での見学を終えると、次はジャイアントパンダの教育村へとやって来ました。ここでは、オーウェン博士から動物学についての専門的な知識やジャイアントパンダの行動とその観察方法について教わっていました。
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