福島第一原発では、放射性物質を大量に含む水をALPSというろ過装置を通して、ほとんどの放射性物質を、環境に影響のないレベルまで取り除いています。

 

これがいわゆる処理水、隣の国が汚染水だ汚染水だと騒ぎ立てているのは

ALPSを通す前の状態の水です。

 

そんなものどんなに薄めようと、海洋放出なんて認められるはずもない。

そんなことはわかっているはずです。

 

 

でなければ「自分たちは無知でお馬鹿です」と世界中に宣言するような発言を続けるわけがありません。

国としての公式な発言なのだから「わざと」お馬鹿丸出しなことを言い続けているんですよ、本当は安全な事を知っているのに、ただの行き過ぎた駆け引きでしょう。

 

海洋放出するのは、ALPSでろ過処理された水です。

 

ただ、トリチウムだけはどうしても取り除けません。

 

なぜだ?  ということで調べたんです。

トリチウムってなんなん? てとこからです。

 

で、トリチウムは水素の同位体の1つってことで

化学的には水素と同じ性質です。驚いた人います?

 

トリチウムは水素すから、水として処理水の中にあるんです。

水は・・・ろ過して取り除くことはできません。

だから処理水の中に高濃度で残ってしまう。

 

特別な元素でなく、天然にも一定割合で存在するのがトリチウム、

通常の水素原子は、原子核が陽子(ようこじゃないよ、ようし)1個

その周りを電子一個が回っているという構造なんですが、

トリチウムは、原子核が陽子1個と中性子2個という構造です。

原子核が3つの粒子でできているから三重水素・トリチウムと呼ばれています。

 

陽子1・中性子1の重水素もあって、こちらは核融合によく用いられる。

トリチウムよりも多い比率で自然界に存在します。

 

トリチウムは放っておくと、ベータ線という放射線を出して

ヘリウム3(陽子2個中性子1個)のヘリウム同位体に変化します。

これをβ崩壊といって、原子番号が1つ増える

ベータ線は要するに、マイナス電荷を帯びた電子一個が飛びだすってことらしい

 

これがいわゆるマイナスイオンと関係があるかどうかはわかりませんが

 

その結果、原子核の中の陽子が1個増え、中性子が1個減る

ということで、別の物質になっちゃうってことですね。

で、寿命は半減期という時間であらわされます。

半分が別の物質に変わるのにかかる時間・・・中には1秒にも満たない物質もありますが

トリチウムは12.3年、結構長生きです。

放射性物質が人体に影響のないレベルまでどれくらいかかるか

これは、廃炉作業をいつ始められるかということに直結します。

 

今すぐ廃炉作業を始めろ、と言われてもできないのはこういうわけですね。

 

あら、脱線しちゃった。

元へ戻れ!

 

トリチウムが自然に作られる仕組みは

宇宙から降り注ぐ放射線(陽子線や中性子線など)と天然の元素との核反応によって

 

大きな元素が分裂や崩壊した結果、発生することが多いようです。

 

原子炉はこうした核反応の起きる環境を人工的に作り出していますから、

たくさんの放射性元素が炉心冷却水のなかに含まれるのは当たり前なわけです。

 

で、このトリチウムがですね

 

天然に存在する

ということはですよ

 

私たちの身体の70%は水なので、体内の水の中にも

一定比率でトリチウムが存在するんですよね

 

トリチウムは半減期12.3年だそうですから、体外に排出されるまで

わずかながら放射線を出しながら体内を巡るわけです。

だいたい50ベクレル程度のトリチウムは、体内にあるようです。

 

でも、何の異変も起きないでしょう?

 

それは、安全基準を大きく下回っている濃度だからです。

しかもトリチウムが放出するベータ線はエネルギーが極めて小さいので

遠くまで飛ばない

特に水中だと、水分子が遮蔽材の役割も果たすので

影響は大きくないという意見もあるようです。

 

自然界に存在するものを、それ以下の濃度にすることはできません。

そのために、人工的に作られる分を加えても安全といわれる濃度が

決められています。

公衆被ばくが、安全とされる年間1ミリシーベルト以下になるように

というのが基準になります。

 

これらの情報は、環境省のホームページを参考にしています。

 

これに沿った日本の排水中の濃度基準は、6万ベクレル/Lですが

今回の福島第一原発のALPS処理水の放出基準はこれを大きく下回る

1500ベクレル/Lとなっています。

 

国がきちんと説明してくれないので、

仕方ないから私は自分で調べて

 

個人的には、海洋放出は総合的に(政府見解の言い方を真似ました)見ても

安全だと判断しました。

 

そして海洋放出後のモニタリング数値も「安全」を裏付ける値だったと発表があったので

 

ようやく安心できました。
それはそれとしてですね

 

なんで国民が自分でここまで調べなきゃ「安心」できないんでしょう?

ということは他国の方々はもっと不安だろうな

と思います、だって日本が他国に対して「わかるように説明してない」んですから

 

日本の水産物は不安だから輸入しないね、使うのもダメよ

ってなるに決まってます。わからないんだもの。

 

当事者である日本政府が、国として、世界中に安心を裏付けるような説明を

してないから流言飛語を国ぐるみでまき散らす輩が

 

野放しになっているのではないでしょうか?

 

結局、日本政府が

国内外に説明責任を果たせていない

ということが、問題を大きくしているんだと思います。

 

彼らの劣化したオツムでも納得できるように

「だれにでもわかる言葉で」伝えていないんじゃありませんかねえ?

 

ただただ、データに基づく安全性を「伝えている」を繰り返すだけですから

 

これじゃあ「言ったんだから伝わってるはず」にすぎませんよね。

 

言ったけどちゃんと聞いてる、聞こえてる、意味をちゃんと理解した?

本当に安全だってわかってる?安心した? 安心できたんだね OK

まで確認して初めて「言ったことをわかってくれた」になるの。

 

国を代表するみなさん、ここに書いたこと、読んでくれた?

全部日本語ですよ。

 

読んで意味を理解した?

どうすれば相手の国に伝わって安心してくれるか、ヒントになりました?

でも、やり方がわかっても行動しなかったら、何も変わりませんよ。

 

やるべきことがわかったら国を挙げてすぐ全力で動いてくださいね。

お願いしますよ本当に。

 

ちゃんと言ったよ、言ってもわかってくれない奴がいけないんだよ

なんて

子どもの口喧嘩みたいなことい続けてるだけじゃダメなんだよ

特に総理、総理、総理!名前知らんけど総理!

あんたが直接わかりやすく話せばいいだけじゃない?

関係各所に指示したで済ませていいことじゃありませんよ~

 

最後に

私は、東電の回し者でもなければ

よその国の肩を持つわけでもなんでもない

一介の心理カウンセラーですが

クライアントさまや知人が不安を訴えられているので、

お答えできるように客観的に調べた結果を

ここに書かせていただきました。

 

しかしながら、

なにぶんにも素人の理解の範囲ですので

もし、誤りや勘違いがございましたらご指摘ください。