「早く戦争になーれ」(ドロシー・カタロニア)
平和主義を掲げる国家達の国際会議が開かれています。ロームフェラ財団の支配を受け入れる形での平和を選択した国家達がやや後悔しているような感じ。そこでサンクキングダムの元首となったリリーナが共和・共存についての方針を説いています。
うーん、この前まで学生だったいわば少女に頼るってのはどうなんですかね(笑)。やはりこう言う点は富野作品と比べると格段にリアリティが落ちます。
リリーナな実績や活動で元首になったわけではなく、血筋だけでなってるわけで、そんな少女に頼るおっさん達もどうなのかなぁ。
まあ、ここから先のリリーナの発言や考え方はかなりしっかりしたモノになってはいるんですが、なんか物凄い「唐突感」あるんですよね。
で、実際に会議自体を護衛しているのはOZで、自分達を嫌われ者だとわかっているこのOZ兵士はなかなか良い存在感を出してます。こう言うところは良いんですけどね。
地球に到着したヒイロとカトルは着地地点付近を治めるタウンゼント伯爵の部隊に捕まりますが、伯爵はロームフェラの覇権主義にあまり賛同してなくて、本来ならテロリスト扱いであるヒイロ達にはかなり同情的。結局は警備をわざと手薄にして暗に逃亡を促します。
ウィングガンダムを持って逃走中のサリィ・ポゥは輸送機ごとガンダムを海に沈め、自分はOZに捕まります。それを助けに来たのがノイン。ウィングガンダムの情報を検索してて、行き着いたのかな。かなり過激にOZ基地を襲撃し、サリィを連れて逃げます。
ヒイロ達は逃亡したのではなく、自分達を引き取りに来たOZ部隊にアタック。リーオーを奪ったりしながら、艦艇自体を奪います。カトルは相変わらず、良い意味でも悪い意味でも優しくて、命までは取りません。
サリィ達はパイシーズに乗り、ウィングガンダムをサルベージ中のOZ部隊にアタック。潜水艦を沈めたりの大活躍で、ウィンクガンダムを回収。
サリィはそれをノインにすんなりと渡して次のガンダムを探すとのこと。
ノインは完全平和主義のサンクキングダムを護り抜くためにガンダムとそのパイロットを欲していて、この辺がノインの矛盾というか、平和主義を守るために武装する、という本末転倒な事になります。
サンクキングダムにはロームフェラからの留学生がきます。デルマイユ公爵の血縁でリリーナと同い年ならドロシー・カタロニア。登場時は悪趣味な成金主義モロだしの金色のリムジンを運転しています。
で、まあ、本当の大金持ちならリスクの点からも必ず運転手はつけるだろうし、あからさまに目立つ金色の車両なんかは避けると思うのですが、そういえばリリーナのリムジンもショッキング・ピンクで超悪趣味だった事を思い出し、この作品の少女達ってみんなセンスがおかしいんだぁとか変な納得をしてしまいました(笑)。
あと、注目点としては登場時に運転しながらクラクションを鳴らしてますが、これ、道路の鳥を轢かないために鳴らしてるんですね。ドロシーというキャラのこの後の過激な言動からは少し遠い、ある意味ちゃんとした動物愛護の気持ちがチラッとだけ表現されているのはおもしろいところだなぁと思います。
ドロシーはデルマイユ公爵の血縁ではありますが、思想的にはトレーズに近いです。
命をかけて戦うから非常に尊いのであって、MDなんて愚の骨頂、と考えています。
でリリーナに直接会って挨拶した後にきいたのは、平和って尊いんだから、攻められたら戦うんでしょ?というかなり鋭い質問。
リリーナは上手い事躱しましたが、パーガンがめっちゃ心配しています(笑)。
何せドロシーって最後に上のようなセリフを言う人ですから(笑)。
と、またかなりぶっ飛んだ新キャラ登場したところで今回は終了です。