新郎新婦の乗った白いリムジンを送り出し、

我々は再びマイクロバスに乗車。

こいつで出雲殿に戻る。

車中では、胃下垂の話で盛り上がる。

泥と黴と私は、いくら食べても太らない。

3人とも胃下垂だった。

あの気高き、胃下垂トリオの誕生である。

出雲殿に戻り、披露宴の開始まで、エントランスロビーにて、

しばし待つ。

コーヒーが無料で飲めるようだったので、そいつを飲みながら、

座って談笑することにした。

泥は現在ウェイターの仕事をしていて、それらしく、

じつに卑猥な感じで、みんなのコーヒーを注いでいく。

ドエロである。

テーブル席を確保し、座る。

しかし椅子が4つしかない。

泥、黴、モケダラ、牧子、私。

足りない。

ここでモケダラが、隣の島の座席に手を掛ける。

隣の島には若い女性。

「椅子動かしてもいいですか?」

変態的な微笑を浮かべつつ、モケダラは若い女性に声を掛ける。

「あっ、使ってます・・・」

若い女性は困ったように、そう言った。

しかし、モケダラが手を掛けた椅子のテーブルの上には

荷物が置いてあり、誰かがその座席を使用していることは、

誰の目にも明らかだった。

そして、その島以外のテーブルは空席ばかりで、

椅子なんてどこからでも取り放題だったのである。

結論として、敢えて言おう。

モケダラは変態おやじであると。


つづく