時間が経ってしまいましたが

3月30日(土)
花曇りの日

近所の馴染みのジャズバーを貸切して
THANKS JAZZ ライブ&パーティーを
開催しました

とどちゃんの闘病を心配し支えてくれた
ごく親しい方々をお招きして
私達らしい形で感謝の気持ちを伝えました

とどちゃんはギター
私はボーカル
とどちゃんのギターの先生Uさんも
出演してくれました

がん告知2日後の新月に書いた願いごと
とどちゃんの快気祝いライブ

先の見えない不安の中で
私達が見たいと望んだ景色を
見ることができました

闘病の経緯を振り返ってお話していると
その時々の気持ちが甦ってきました

がんを告知された日のこと
がん研有明病院を初めて訪れた日のこと
転移を覚悟した日のこと
手術ができると言われた日のこと
抗がん剤の副作用で全然笑わなくなってしまったこと
面会時間まで待てずに、毎日早朝病院に忍び込んだこと
どうしても帰りたくなくて
黙って泊まって見つかってしまったこと
手術室に向かうとどちゃんの顔
手術が終わって初めて交わした言葉
主治医と笑顔で握手した退院日

寄り添って過ごした時間のすべてが
鮮明に思い出されました
みんなの励ましや優しさが
あらためて心を包みました

とどちゃん 頑張ったね
みんなにいっぱい祈って貰ったね

THANKS JAZZ ライブは
大切な人達と思いを共有した
愛に満ちた優しい空間となりました


とどちゃんが最後に挨拶しました

イチロー風に言えば
今与えられた時間はギフト

これから先ずっと桜の時期に
同じようにライブを開催する約束をしました
たとえ自分という存在が
消えてなくなったとしても
集ってくれた仲間の心の中に
こうして一緒に過ごした時間と
ギターを弾く自分の姿が残ればいい
桜を見る度思い出して欲しいと

また来春みんなで笑顔で集まりたいな

ギターを弾くとどちゃんは
本当に楽しそうで
その姿はみんなにとっても私にとっても
最高のギフトになりました

手術後半年
先のことはわかりません
だからこそ
笑って楽しく
毎日を大切に過ごそうと思っています