文庫本と絵本で読みました。

うんうん、分かるよー・・

ゴーシュの気持ち。

 

孤独で不器用な人が動物達と関わり合いながら

成長していく姿が描かれたお話でしたキラキラキラキラ

 

猫の舌でマッチ擦っちゃう所とポーン

少々お言葉が悪い所以外は共感できます。

 

下手だけどセロを弾くのが好きで好きで一生懸命練習するけどまだ下手で。

皆の前で名指しで注意される辛さや練習後にぼろぼろ涙する気持ち。

励ましてくれる人もいなくて自分からSOSも出せなくて・・取りあえず練習するしかなくて。

文章中の

「弾いては考え 考えては弾き」

「はじめからなんべんもなんべんも」

偉いーーーーーーーーー泣くうさぎ泣くうさぎ

私が神様でも動物送っちゃうな。

 

猫が訪れて弾く「インドの虎狩り」

きっと猫はこの曲に合わせて曲の解釈(喜怒哀楽)を実演してくれたと思います。

ゴーシュは猫の動きをや表情を見ながら楽しくなって弾いていく。

NICEセッション乙女のトキメキ技術はどうあれ表現の楽しさを感じた事でしょう。
 

私も娘が宿題をやる気なさそうにしてるとき、隣で「天国と地獄」を歌ってる笑

「タンターン タタ タタ タンタン タタ タタ・・」

(運動会の曲です)

そうするとチョット鉛筆動かすのが早くなる。娘の動きに合わせて拍子を早くしたり遅くしたり。楽しいのよね。人の表情や動きに合わせるの笑

 

かっこうが訪れたときは

一緒にドレミファの練習。お互い基礎を一生懸命練習し、ゴーシュは自分の音の間違いに気が付きます。「他者を通して自分を知る」ってすごい事ですよね。一生懸命頑張ったからこその気づき。きっとモヤモヤした気分が晴れていく感覚だったのではないでしょうか。

 

たぬきも訪れて来ましたね。

「お父さんがゴーシュさんはとてもいい人でこわくないから、・・略」

と言われた時嬉しかっただろうな笑・・絶対不愛想にしか見えなかったと思うグラサン

一緒にセッションすることで音楽の楽しさを感じ、たぬきの指摘により弦の不具合を発見する事ができたゴーシュ。たぬきが帰った後も練習&練習チーンチーン

 

もうずっと練習してます。練習の虫笑い泣き

 

最後はねずみ。

ねずみの親子は体の不調をゴーシュに直してもらいにきます。

ゴーシュの弾く音の振動がちょうどマッサージになるらしい。

(血流がよくなるってことですかね?)

最初の頃は動物が訪れる度に怒りをみせていましたが、最後は受け入れる姿勢や相手を労わってパンを分けてあげていましたから、人間的にも丸くなった事が感じられました。自分の知らない所で誰かの助けになっていた事も嬉しい展開。

 

さぁ!楽団に戻りコンサートを成功させたゴーシュを含めた楽団員達。

アンコールに指名されたのは・・なんとゴーシュ。楽長に適当に指名されただけなのですがゴーシュは立派に弾きます。その曲も一番最初に猫とセッションした「インドの虎狩り」。猫の動作や表情を思い浮かべながら熱い演奏をしたゴーシュ。拍手喝采をあび皆からお褒めの言葉。

 

頑張った人にはチャンスが必ずめぐってくるのだなーーおねがいおねがいおねがい

そしてそれをしっかり結果につなげたゴーシュ・・拍手拍手拍手拍手

 

一生懸命頑張る人には必ず支えてくれる人が現れる事、素直に聞くことで成長に繋がる事、いつかチャンスが巡ってくることが描かれた作品でした。

 

メッセージ性があって皆も共感しやすい作品。

娘に読書感想文・画をかいてもらいたい笑

セロ弾きのゴーシュ 宮沢賢治