「春」という新しい始まりを予感させる明るい季節に「修羅」。

ちょっと狂気的なタイトルだなぁというのが最初の印象です。

でも作品が書かれたのが最愛の妹の死後であるということから納得。

内容はというと「序」から読みましたが最初からピンときませんでした。

 

そもそも「わたくし」って誰だろう?賢治なのかな?「幽霊」「電燈は失われ」とあるなぁ・・

「有機交流」「因果交流」何だろう?

 

・・・・・・・・個人的にですが

「わたくし」は妹であり賢治であってほしいなと思いました。

やはりタイトルが「修羅」なので他人事であって欲しくないなと笑

また狂気的なタイトルの「序」の冒頭なので妹への思いをがっつり語って欲しい。

「透明な幽霊の複合体」は先祖から受け継いでいる宮沢家のDNAであり思考。

「せはしくせはしく明滅しながら」では、妹も賢治自身も体は弱かったかもしれないけれど一生懸命人生を良いも悪いも含めて生きてきたはず。

その後に続く「交流」を調べてみたら

工学的に時間の経過とともに周期的に大きさや向きが変化する電流や電圧

wikipedia

とありました。とすると電流が電圧によって上下する波を「人生」に見立てたのじゃないかなぁ。

そして赤ではなく青い照明。冷たく強い光を連想させる。

(ひかりはたもち その電燈は失はれ)

これは体を失ったとしても妹の生き方や思考を感じることができているよ。という

賢治の気持ちなのかなと思いました。

 

ここまで色々書きましたが「序」は現代語訳の解釈がすでにネットに乗っていて私のは全然的外れでした笑 あくまでも個人的な見解ですのでご了承ください。
 

この「序」で一番好きな所は

「心象スケッチ」という言葉!!!!乙女のトキメキ

こんな素敵な洒落た言葉あります?