中に入ると、それはそれはVシネマで見たような光景、
「 任侠道 」と書いた額縁や般若の面、
ホワイトボードには○○会納会等の記入もあった。
他にも何か色々あったのだが、
恐怖でそれ以外の記憶する余裕はなかった。
Mさんにソファーに座れと命じられると、
ジャージの方がおしぼりとお茶を出してくれた。
さすが礼儀正しいな~と思った。
まぁ正直おしぼりは冷汗を使うのに役には立った、
Mさんはおもむろに財布を取り出し、
一万円を3枚投げるかのように机に置き、
「 ほら、ありがとな 」
Fさんは伝票を書こうとするが、
手が震えてる。
そりゃ震えるよな、だってMさんの
カッターの裾からは青い墨が見えてるやん。
Fさんの手が震えてるのはMさんも気付いているようで、
「おい、ちゃんと書いてや~ 」とニヤニヤ、
そこにMさんの携帯に着信があり、
しばらく話しているのを聞くと
「おぅ、あの社長にはメロン送っておいたら大丈夫や 」
メ、メロンってあの果物のメロンなのか?
何か業界の用語なのか?
しばらく考えていると、Fさんは伝票を書き終わり、
Mさんの電話が終わるのを待った。