遺言執行人のベテラン弁護士は

複数存在する遺言書を受け取る為に

わざわざ実家迄足を運んでくれた。


義母が勝手に開封するとか

要らないから捨てるとか

訳の分らない電話を受けての事だ。


実家は散らかり放題で

リビングや応接間やキッチンの

家中の

あちらこちらに

遺言書が散らばっていたらしい。

       遺言書は計6通有り

  一部以外は封がされていない状態だった。  


        いよいよ

   義父の残した遺言書の検認日

   裁判所に被相続人が集まる。


   義母は若手弁護士から

   裁判所では大声を出さない

   クレームを付けない等

   大人しくする様にクギを刺されていた。


弁護士からは         

棄権も出来ると言われたが・・・

好き勝手をするか否か?

罵詈雑言浴びせるか否か?


義母の動向のそれらを確認

する為に参加した

義妹は入院中に付き除外された。


義母の顔を見たく無いが仕方ない。

母親と接触しない為に

時間ギリギリに到着する様にした。


検認後の義母は実家や自分を避けている

夫に近寄り 罵詈雑言を言いだしたが

想定内だったので打合せ通りに

若手弁護士が義母を別室に連れ出し

その間に夫は足早に裁判所を後にした。


ベテラン弁護士曰く

『無かった方がどれだけ良かったか』と

いう非常に残念な遺言書だった。





 

 

 

 

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