いとしきエブリデイ | 黄 昏 ハ ン ド メ イ ド 。

黄 昏 ハ ン ド メ イ ド 。

耕 せ ば ま た よ み が え る 星 だ か ら ぼ く ら は 両 手 を も っ て 生 ま れ た

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「いとしきエブリデイ」

原題:EVERYDAY
公開:2012年
製作国:イギリス
監督:マイケル・ウィンターボトム
脚本:ローレンス・コリアット
         マイケル・ウィンターボトム
音楽:マイケル・ナイマン
出演:シャーリー・ヘンダーソン
         ジョン・シム


父親が刑務所に入り、仕事をかけ持ちしながら幼い4人の子どもを育てる母親。


家族の楽しみは、休日に電車に乗って父に会いに行くこと。そして、一日でも早く父が帰ってくること。

そんな家族の5年間を、5年かけて撮影したドキュメンタリーのような作品。



この作品のすべては子どもたちの成長が物語っている。


子役の4兄妹は本物の兄妹で、住んでいる家、通う学校も本物だそうだ。


そのリアルな空気感が、どんな演出やセリフよりもこの作品のテーマを物語っている。


だからこそ、それ以外に説明的な要素を一切入れず、ただただ子どもたちを丁寧に撮っているところに好感が持てた。


5年もあれば様々なことが起こる。大人だろうが子どもだろうが、どこにいようがその長さは変わらない。


しかし置かれている環境や、何をするかによって、短くなったり長くなったり、薄くなったり濃くなったりする。


だとしても。


私たちは生きている限り積み上げている。そして、その積み上げた上で生きているのだ。



ドキュメンタリーに近い空気ではあるが、美しい映像と美しい音楽がこの作品をエンターテインメントとして引き上げている。


特にラストシーンは芸術的で、音楽とともにとても印象に残った。



原題の「EVERY DAY」はこの作品を非常に的確に表していると思うが、邦題にはお決まりのごとく余計なものがくっついている。


いとしいかどうかは観る側が決めることだろうに。


そういうものを観客に委ねるタイプの作品だけに、原題そのままでいってほしかった。








「いとしきエブリデイ」公式サイト