インコのこと
心の整理がついたみたいなので、やっと書ける。去年お迎えしたインコのぴーちゅけを夏に事故で死なせてしまった。亡くした当時は本当に落ち込んで、家族でみんな暗くなってた。もういないとわかっていても、部屋のあちこちでぴーちゅけの姿を探してしまい、家で何をしていても、思い出して泣いた。こんなにもぴーちゅけの存在が私にとって、家族にとっても大事なものになってるとは思わなかった。毎日写真に話しかけて、お線香をあげるのが習慣になった。寂しくて寂しくてたまらなかった。一か月たって、新しいインコのちるるを迎えた。旦那は少し抵抗があったようだけど、本当はインコの不在に落ち込んでいたのを知っていたので、今度のインコは旦那に選んでもらった。旦那は子供の頃にインコや文鳥を買っていたそうだけど、手乗りインコはぴーちゅけが初めてだった。だから、くっついてなついてくれる愛おしいインコにメロメロになってた。私も子供たちも喜んで、新しいインコを迎えることに異を唱えることはなく歓迎した。これで寂しさが埋められる。でも私は、どうなるかなと少し心配だった。ちるるはオスのインコ。胸に白いベルトのある白と水色の柄だ。飼ってみて気づいたけれど、同じセキセイインコでもしぐさも性格も全然ぴーちゅけと違った。つい「ぴーちゅけに似てるなぁ」「ここが似てない」「ぴーちゅけならこうしないのに」と考えてしまった。余計に寂しくなった。やっと気づいた。私はインコの不在がつらかったんじゃない。ぴーちゅけがいないから寂しかったんだ。ピーちゅけはぴーちゅけじゃないと、私の心の穴は埋まらない。ちるるには申し訳ないけど、素直に可愛いと思えない時があった。ぴーちゅけとの違いに、ちるるが疎ましく思える瞬間もあった。悲しかった。それでも、毎日エサをやり、カゴを整え、話しかけ、触れる。日に日にちるるが愛おしくなる。今ではちるるの性格や、くせ、習慣がわかってきて、私の手にすりすりするちるるが可愛い。ぴーちゅけが恋しいのは変わりがないが、ちるるも可愛い。やっと、ちるるをぴーちゅけの代わりじゃなく、家族の一員として可愛がれるようになった。ぴーちゅけとちるるの両方が愛おしいと思う。