気づいたら、また冬が来ていた。
不意に、懐かしい感覚が蘇る。
冬の空気が思い出させるそれは、
決して楽しいものではなかったはずなのに、
思い出は、どうして美化されてしまうのだろう。
あの時手を繋いだ瞬間から、
いくつもの初めてを経験したんだっけ。
あの頃、理性がまったく効かなくなって、
リモコンが壊れたロボットのように、
自分が自分でなくなってしまっていた。
懐かしいけど、2度と戻りたくない記憶。
鏡で自分の顔を見ると、去年よりきれいな肌をしている。
ブツブツとたくさんあった吹き出物が、今年はない。
だから、き っと去年の失敗を成功に変えられるはず。
そして今、目標としてるあの人に、
少しでも近づけるように頑張りたい。
これからどんどん寒くなればなるほど、
思い出してしまうかもしれないけど、
私には”今”がある。
今、想う人がそばに居る。
過去に囚われそうになったとき、きっとそれが大きな力になる。
自分のためではなく、誰かのために生きたい。
あくまで依存ではなく。
自分のためだけに生きるのには限界があるから。
1人で生きていこうと思ってたはずなのに、
どうして惹かれてしまうのか。
痛い思いを繰り返してるはずなのに。
それでも-。
きっとこの先も繰り返すのかもしれない。
だけど、一歩が踏みだせない。
怖くて、怖くて、
誰かが手を差し伸べてくれることを心のどこかで願ってる。
こんな私でも、誰かのために生きることは許されるでしょうか・・・。
