WPC2014が行われた。
アンチMSが多い日本ではそれほどの注目は見られなかったが、今年のWPCの内容を見て私は近来まれに見る"変化の兆し"を感じた。
http://ascii.jp/elem/000/000/915/915623
ネットでは国内外問わず"Mobile first,Cloud first"が注目されている。しかし、私が注目したいのは"マイクロソフトはPCでは9割のシェアを持っていたが、すべてのデバイスを対象にした場合にはわずか14%のシェアしかない"ことを明らかにしたことだ。ここにMicrosoftの意思を感じる。一見自虐的だが、Microsoftはこの残りの86%を取りに行くと遠まわしに宣言しているのだ。では、この残り86%大半をMicrosoftの示す世界へ導入したら何が起こるだろうか?
私は、素直にその世界に"わくわく"する、と言える。なぜなら、ITを人類レベルで普及させたMicrosoftが、全世界のデータに対して"公平"にアクセス、さらには分析できる基盤が提供することになるからだ。しかも、MicrosoftはOSSエンジニアのようにそれを一握りの高スキル技術者に独占させるようなことはしない。OSやOfficeがそうであったように、必ずやデータ蓄積・分析といった作業を実施する基盤でもキャズムを超えるべく自らの製品を日々改善してくれるだろう。
わかりやすい言葉でこの世界観を伝えるのなら、こんな世界をイメージしてもらいたい。いま、Blogで多くの人が自らの表現を文章で、そして動画をYouTubeで世界に公開している。そして、スキルの高い人の作品であれば余計な仲介者をはさむことなく多くの人に感動を与える。同様に、Microsoftの基盤上でデータ収集・分析に必要な作業が軽減され、そのなかからすばらしい知見に基づく仮説が公表されるのであればどれだけ多くのすばらしい発見がこれまで以上に効率的に共有されるようになるかわからない。
そして、この分野はMicrosoftにとっても相性のよい分野といえる。なぜならIoTの場合はハードが必要な分、OSSの参入が困難であるからだ。この分野での今後のMirosoftの動きに注目しつつ、必ず訪れるであろう大きな商機も見逃さないようにしたい。
注意:
OSSの場合、IoT向けFWを開発してハードベンダがよってくるのを待つ戦略となる。
これはHadoop同様、OSSだけではうまくいかず結局どこかのHWベンダエンジニアが亜種を開発することになる。
サポート力を考慮すると、Microsoftのようなベンダー製品のほうがコストが安くなることは多くの海外CTOの常識である。