以前、第三者的に出生前診断について書いた。

自分にお鉢が回ってきた。

さて、どうするか


トリプル&クワトロマーカー・NT・羊水検査・絨毛検査について調べまくり、放送大学で生命倫理についての講義をとった。

遺伝医学関連学会のガイドラインも目を皿にして読んだ。

正直疲れた。


実は、今週から、某外来患者数日本一K応大学病院に出戻った。

そういうわけで、Sセンター「はっちゃん」とは先週木曜日にお別れした。

その時、はっちゃんが私には言わずにNTを測っていた。

私はなにげなく渡された紹介状をなにげなく見て、目が点になった。「はっちゃん、いつのまに…」。

でも12週だったから、測って当然と言えば当然。

数値0.9mm。正常値じゃん。しばし、気が抜けた。


で、出戻り産科。

周産期専門なのに、3回の流産ですっかりお世話になってる私が「体育会系主治医」と呼ぶ、T先生。最初から「うま」が合って、T先生のおかげで私は産婦人科医に恵まれてると言えてると感謝している。

だから、今回やっぱり出戻ろうと決心した。事前に先生が引き受けてくれる、ということを知ったうえでの受診。

先生、おひさですm(__)m。恥ずかしながら戻ってまいりました。(敬礼)


センターで得た検査結果をじっくり見てくれて、「うちでも1度この項目検査してみようか」と。

これには驚いた。あんなに不育に懐疑的だったのに。先生も歳とってまるくなったんだ…。(^^ゞ

で、その他の周産期的検査もオーダーしてくれて、内診。

ここの内診では悪い思い出しかないから、また、喉カラカラになったが、今回はうまくいった。

感涙。

センターのエコーよりも解像度がいい。「モチダのは解像度がいいんだよね」と先生。へぇ、そうなんだ。


そして再度診察室で。

いろいろな質問をした後に先生の方から「あれ、どうする?羊水検査」ときた。

あ!ほんとなら患者から言わなきゃいけないのに。先生、ごめん。

ここはマーカーはトリプル。え?!クワトロじゃないの??まぁ、どっちにしても「確率論」でしか結果は出てこないけどさ。

先生の言い方だと、年齢的に私は高確率で出るのが当たり前。そりゃそうだ。

だからってねぇ、羊水検査での失敗率も1/300であると言われてるわけだから、すぐに「じゃ、羊水検査します」って言うのもねぇ…。

「先生、来週まで宿題にしていい?」と聞くと「いいよ。そのかわり、週数が迫ってることもあるからね」と。

うん、それもわかってるよ。だから、あえて聞いてくれたことも。


未妊の時に偉そうにいろいろ書いてはみたが、やっぱりこの問題は難しい。

結局のところは、子供の親である夫婦がとことん話し合うところになる。それぞれの家庭で結論が違って当たり前の世界なのだろう…と実感する。

うちもPANDAが帰ってきてから2人でパソコンでいろいろ検索しつつ、話し合う。

もちろん、まだ結論は出てない。

さんざんっぱら悩む事も、「親」となる試練のひとつなんだろう、と思う。


こういう時、自分の足をちょっと恨むこともある。

正直な話、丈夫だったら、この件で悩んでないよ。(本音です。)


高校の時数学が大嫌いで、確率のところでは赤点スレスレですり抜けた私が確率で悩まされている。

胎教(?)には悪いが、悩み続ける週末だ。