スーパーの専門店街にあった洋食屋さん
金曜日の仕事帰りに
子供を保育園に迎えに行き
帰る途中にある
スーパーマーケットの
洋食屋さんで
夕食を食べるのが
週末の楽しみでした。
地下にある薄暗い店で
19時過ぎに注文するのは
大人も子供も
オムライスセットでした。
セットのデザートを食べて
オマケのおもちゃをもらい
子供がご機嫌なうちに
20時ごろスーパーに移動して
セール品を買い込んで帰りました。
(週末に食べるお惣菜と
平日の夕食を作り置きするための食材を
お安くゲット。)
家のローンを早く返済したくて
節約生活をしていたので
当時の外食はココだけでした。
保育園帰りの子供の服はヨレヨレで
昭和の子供のようでした。
ワンオペに近かった私も
週末にはヨレヨレで
悲壮感に満ちていた
ように思います。
疲れ切った親子を不憫に思ってか、
経営者のおばちゃんは
よくアイスをオマケしてくれました。
お子様セットにしていた
子供のオムライスが
おばちゃんのサービスで
少しずつおおきくなっていき、
子供が小学校にあがる頃には
大人のオムライスと
同じ大きさになっていました。
子供が赤ちゃんの頃からずっと
おばちゃんの小さなお店に
通っていましたが、
小学生になった子供が
外食を嫌がるようになり、
段々と足が遠のき、
いつしかそのスーパーにも
行かなくなりました。
何年か経って
スーパーに行ってみると
洋食屋さんは無くなっていました。
オムライスを食べると
「オムライス大きくしといたよ」
と言ってくれていたおばちゃんを
思い出します。
どうかお元気で
いらっしゃいますように。