夏休み明けに

転校生Kくんがやってきた。


田舎の素朴な中学生だった私たちは

友達になりたいけど

声をかけるのが恥ずかしくて

クラスのみんながソワソワしながら

ちょっと遠巻きに見ていた。


お昼の時間は

班ごとに机をくっつけて

お弁当を食べることになっていた。


向かい合わせに座った

Kくんの周りには

何とな〜くクラスの子たちが

集まってきていた。


注目されていることに戸惑いつつ

kくんがパカっとあけたお弁当


おかずが全部かまぼこだった。



 何種類ものかまぼこが

綺麗に詰められていた!