私がお腹の中にいた時から、

両親は毎日ケンカしていた。




両親は中絶していた。


中絶後すぐに、私がお腹に宿った。





私がお腹に宿って半年後、両親は入籍した。


親戚中、両親の結婚を反対していた。




それを全部、私はお腹の中で聴いていた。




入籍しても相変わらずな両親。


生んで、すぐに妊娠し、年子の妹が出来た。





今でいうと、子供が子供を生んでいる。



でも選んだのは私自身だし、
この両親の元に生まれて生きていける強い魂ってことだと自覚したので、後悔はない。



が、小さい頃そんなこと思えなかった。



何とかみんなを幸せにしようと、

もがき苦しんだ。




早く大人になってみんなを守るため、

子供時代を捨てた。





そんな頃、弟が突然出来たので、

私は第ニの母となった。




育て、守り、時には厳しくも、

きちんと心の拠り所は残しておく。

“あなたは ここにいていい”

この絶対的安心感を あの家庭で、

築いてあげたかった。



歳の離れた弟がいたから、生きてこれた。




大人になってすぐにあの家を離れ、

自立した時は本当に楽しかった。



昼働き、夜は水商売をして、

お金も、男も、不自由はなかった。



でも、どこか満たされない気持ちもあった。



その気持ちに気付いてしまったら、

これまで頑張って生きてきた私が可愛そうで

蓋をしたまま気づかないフリをしていた。




だから、他人に甘えなかった。


甘え方が分からなかった。



水商売をしていたので、

甘えるフリは出来ていたので、タチが悪い。


でも周りの親しい人には気付かれていた。



今の夫と知り合ったのは、そんな時だった。



一歩踏み出すのは、これはもう、

“勇気” しかない。



私は自分の言い訳を用意するために、

子宮外妊娠を利用し、

【仕方のない状況】を作り出した。

(もちろん当時は分からなかった)



そのことに気づけて、

おいてけぼりだった、

幼い私(インナーチャイルド)を癒して育てた。


お腹の中にいるときから始めて、
生まれた瞬間に、

「生まれてくれてありがとう」

と、自分に言って、抱っこしてあげた。


ここから、夫に、父の役をやってもらった。




膝の上に乗ったり、

ご飯の途中で寝てみたり、

「わーい、わーい」と万歳して
家の中を走り回ってみたり、

「ヨシヨシして」と甘えてみたり、

洗濯物を畳んだら「偉い?すごい?」
と言ってみたり、

夫が帰ってきたら跳び跳ねて喜んでみたり、

夫の大きな靴を履いて遊んでみたり・・・





子供時代に出来なかったことを、

五感を使って、沢山してみた。





少しずつ、少しずつ、

愛の充電が貯まっていった。




今の私のインナーチャイルドは

小学生くらい(笑)


夫から「~やりなさい」と言われることは

【宿題】が入る(笑)

※実際は家事とかw



私は全然しっかりしてなくて、

面倒くさがりで、

ダメ人間で、

楽しいことと、面白いことしか興味なくて、

いい女でもないけど、


それでもこの世を楽しく自由に生きていける



【内なる子供の自分】を満たしてあげると


どんな家庭で育った人でも、

自由になれる、と思う。




私たちは本当は絶対に大丈夫なのだから。