MBAと転職1年目 | 英国Warwick MBA留学記

英国Warwick MBA留学記

2014年9月から2015年9月まで英国Warwick Business SchoolのMBAに留学し、現在はスペインESADE Business Schoolに交換留学中。MBAや海外生活について綴りたいと思います。
ご質問等は(warwick.pandamaster*gmail.com)までお願いします。(*に@を入れて下さい。)

仕事を始めて約1ヶ月が経ちました。社会人採用は新卒採用と違い、Day 1からアウトプットを求められるとは聞いていましたが、いきなりの海外出張も経験し、刺激の多い毎日です。

 

当たり前といえば当たり前ですが、殆どの会社では入社した瞬間からMBAかどうかは関係ありません。MBAかどうかは問題ではなく、求められている以上のパフォーマンスが発揮できるかどうかが問われているだけです。前職と全く違う業種に飛び込んだ私はそう簡単にアウトプットを出すことができないので、苦しい面も多々あります。これは他業種に転職した転職1年目の皆が経験することだと思います。

 

MBAで学んだことを仕事に応用していけるのはまだ先だと思いますが、既にいくつか役に立っていることもあります。

 

まず、知らないことを恐れないこと。初めての業種なんだから知らなくて当たり前。分からないことはどんどん聞く。知らないままアウトプットが出せない方が怖い。成長に邪魔なプライドを捨てる。2年目、3年目の社員にもどんどん教えを乞う。MBAでは新しいことへのチャレンジの連続だった。毎回毎回、知らないことだらけ。優秀で多様なクラスメイトたちにどんどん質問して、スキルや知識を吸収していった。

 

最初はできないことの方が多い。できなくて当たり前とは言え、給料も役職もあるのに何もできないのはくやしい。だから、ささいなことでもチームに貢献できる分野を探す。資料作りでも良いし、他部署へ何かを届けるのでも良い。そんなところから職場内外での人間関係を少しずつ築いていく。MBAではチームメイトが優秀過ぎて、チームの中で自分の貢献できる分野を見つけることに苦労する場面が多々あります。Entrepreneurial Financeの授業で、チームメイトがシリコンバレーやロンドンの起業家だった時に、メーカーの営業出身である自分が何をして貢献できるか悩んだこともありました。そんな中で、ほんの些細なことでもチームの為に頑張り続け、後々、チームメイトに感謝されることがありました。

 

セルフブランディングは大事。他業種からの新参者に職場やプロジェクトメンバーは興味津々です。だからこそ、最初の一歩で自分をどのように覚えてもらうかは大事です。最初は「○○のAさん」とシンプルに分かりやすく覚えてもらえれば良いと思います。ほんとは色んな面をもった人でも、最初から色んなことを伝えようとしたら情報過多でよく分からない人になってしまいます。色んな面を知ってもらうのはもう少し人間関係を築いてからでも良いはず。MBAでネットワーキングを繰り返す中で覚えた方法でした。

 

正確な数字は忘れましたが、Warwick Business Schoolのキャリア関係のワークショップの中で、講師の方が「イギリスで採用されたマネージャーの4割は1年以内にクビになる」と言っていました。それだけ早期に結果を求められる厳しい世界なのかもしれません。勿論、日本の労働環境はイギリスとは全く違いますが、それだけ厳しい環境にいたとしても生き残るつもりで日々頑張りたいと思います。

 

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