十数年前の話
まだフリマアプリ等が
存在しない頃
私は、駅の近くで
フリーマーケットに遭遇した。
可愛い子供服がいっぱい。
結婚前の当時も今も
子供はいないが
私が足を止めたのは…
幼い姪達がいたからだ
可愛いブランドの子供服がいっぱいで
眺めているだけで心ウキウキ！！
しかし、売り手の方は団体さんで
もう何時間も居たらしく
沢山の在庫に痺れを切らした１人が
「もう１０円にしよう」
と言った。
私は耳を疑ったが…
団体なのでバザー感覚で
集めた服達を持って帰っても
処分に困るのだろう。
でも、子供服は状態のよい
ブランドのお宝ばかり
私は、姪に似合っいそうな
ミキハウスのパーカーなどを
12点購入する事にした。
そしてお会計は
なんと…
120円
会計の人の顔が引きつっていたが
なんとか
「ありがとうございました。」
と言ってくれた。
私は、なんだか
差し入れでもしてあげたい
気分にかられたが…
缶コーヒー１本分くらいで
この服達が購入出来た事に
意味がある！！
これは
戦利品なのだ！！←戦っていないが
と心を鬼にして
その場を後にした。
そのかわり
総額120円の服達は…
３人の姪達に
幸せな程着まわされた
後日、姉から
定価5千円程の美容液を
お返しに貰った。
私は、ためらわれたが…
母親に姉の気持ちだから
受け取るよう諭された。
子供服達は
本当に幸せだったと
今でも思う
