お越しいただきありがとうございます。


お待たせしております。今日の日付でアップできればと思っております。

撮影中のお話で大好きなテギョンssiは名前だけの登場となっております。

今しばらくお待ちください。心配性な彼がそのうち登場いたします。

前置きはこれ位で・・・。

誤字・脱字があるかと思いますがお許し下さい。



ではお話に。



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聞き覚えのない声を確認しようとミニョと一緒に歩いていたシヌも振り向きミニョの視線の先いる男の子を眺めた。


「良かったぁ、また今日も忘れられてたらどうしょうかと思っていたんだ。コ・ミニョssiに毎回“はじめまして”みたいな顔をされるとさすがの俺もへこんじゃうんだよね。本当は現場に着いてすぐに挨拶したかったんけどタイミングを逃がしちゃって・・・。今日はこの前より長い時間一緒に仕事が出来るから凄く嬉しいよ。


ところで今日はカン・シヌssiのサイン貰って帰る?。俺、言ってあげようか?」

ミニョは慌てて大丈夫だと言うとシヌに聞こえてなかったか心配になりチラリと横目で見た。

ミニョの視線に気が付いたシヌは不思議そうな顔をした。前回の撮影でミニョがテギョンのサインを貰った事をシヌは知らない。ミニョがテギョンのサインを書いて貰ったと聞くと絶対に笑われてしまう。そう思っただけでミニョは恥ずかしくなった。これ以上前回の撮影の話をセウンがしないと良いのにとミニョは心の中でヒヤヒヤしていた。


撮影が始まるとミニョと話せないと思ったセウンはもっと話したそうにしていたが遠くにいるスタッフに呼ばれ残念そうな顔をすると二人に頭を下げ観覧車の方に走り出した。

二人から少し離れた所で何かを思い出したようでもう一度セウンが戻って来るとミニョの目の前に立った。


「コ・ミニョssi、今日の撮影が終わった後何か予定入ってる?」


「今のところは何も・・・」

突然聞かれミニョは無意識に答えてしまった。


「じゃあ、そのまま空けといてくれる?」

そう言うと先に行ったスタッフを再び追いかけるようにセウンは走り出した。


キョトンとした顔でセウンの後姿を眺めているミニョの肩を軽く叩き次の撮影場所に向かおうとシヌが促した。


「ミニョ、撮影が終わった後テギョンは約束してないんだ。てっきり終わったらテギョンと会う約束してると思っていたのに」

歩きながらシヌが聞いてきた。


「オッパはとってもお忙しそうなので・・・。私から会いたいとはなかなか言いだせなくて。

でも撮影が終わったらちゃんと連絡はするつもりです。きっと私が事故を起こさないか心配されていると思いますから。



ところでさっきパク・セウンssiに空けといてと言われましたけどどういう事なんでしょうか?」

首を傾げながら言葉の意味を考えていた。


「撮影が終わったらミニョと話がしたいんじゃなんじゃないの?。さっきミニョに声を掛けた時もっと話したそうだけど・・・」

“話だったら撮影の合間でも・・・”ミニョはどうして撮影の後なのかと考え込むと隣でシヌが笑い始めた。


「彼は撮影中ミニョと話す暇はなんてないよ。俺たちが休憩している間だって色々やることはあるし。ミニョがこういう仕事をしている訳でもないから今日を逃すと会えないかもしれないと思っているんじゃないかな。ミニョの連絡先を知らないなら今日が最後になるかもしれないだろ?」


「予定が無いって言ってしまいましたがオッパに聞いてからお返事した方が良かったでしょうか?」

ミニョはこの後の撮影よりもテギョンの顔が頭に浮かんでさらに表情が暗くなってきた。


「もしかしたらテギョンに相談する必要もない事かもしれないし。わからないうちにテギョンの耳に入れて心配かけるのも嫌だろ?。言ったらどんな内容でも頭ごなしに“ダメだ”って言いかねないよ」

ミニョはセウンの話を聞いてからテギョンに連絡することに決めた。


二人は歩き始めると目の前に観覧車が見えてきた。

ミニョは足を止め観覧車を眺めていた。


「今度はどうしたんだ?。ずっと上ばかり向いてると首が痛くならない?」

笑いながらシヌが話しかけると


「車の中から見えた時凄く大きいだろうなぁと思っていましたがこんなに大きいなんて・・・。これに乗って撮影するんですよね」

観覧車を見上げたままミニョが聞いてきた。


「もしかして高い所は苦手なの?」


「飛行機は平気ですから大丈夫という事になるんでしょうか?。観覧車に乗ったことが無いから大丈夫なのか自分でも分からないです。今は誰も乗っていないから止まっていますが撮影するとなると動くんですよね」

動いている観覧車に乗った自分を想像しているのか表情が曇ってきた。


「今日はミニョにとって不安だらけな一日になるのかな?。とにかく心配するのは撮影内容を聞いてからにしよう。もしかしたら意外と高い所平気かもしれないし。さぁ、急がないと二人して迷子になってるって逆に心配されそうだよ」

話を聞く前からミニョはさっきまでの楽しい撮影から一転して不安でいっぱいになっていた。


(高い所が苦手だったらどうしよう?。今更撮影は無理ですとは言えないし・・・)

下を向きながら歩き始めたミニョを心配そうに何度もシヌは見ていた。


観覧車のゴンドラの周りにスタッフが出来るだけ早く撮影を始められるようにとテキパキと動いていた。撮影場所の近くに用意された椅子に二人は座るとそれぞれメイクを直してもらいながらスタッフの動きを眺めていた。

メイク直しが終わると監督に呼ばれ撮影内容の説明を受けた。

さっき撮ったメリーゴーランドとは違い少し時間を掛け、細かくシーンを撮る事になっていた。

ミニョはセリフを言う事は無くシヌのセリフに合わせ決められた動作をするように説明を受けた。


「コ・ミニョss観覧車は乗った事ある?。高い所は大丈夫かな?」

監督が聞くとミニョは返事をする代わりにシヌの方を見た。

「さっきここに来る途中僕も聞いてみたら観覧車に乗るのも初めてで高い所が大丈夫なのかも自分では分からないそうです」

シヌの言葉にミニョは監督の顔を見た後申し訳なさそうに下を向いた。


「遊園地で撮影すると決めたのはコ・ミニョssiの返事を貰った後だったからね。これから撮るシーンのほとんどは止まっているゴンドラの中で撮るから問題はないよ。ただ二人がゴンドラに乗って中から見える景色を撮る為にどうしても一回は乗って貰わないといけなくなるけど良いかな?。それは一番最後にしよう。その時は出来るだけ取り直しをしないようにカメラの位置をキチンと決めて出来る限り一回で済むようにしよう」

ミニョは最後に乗ると聞いてホッとし直ぐに安心した表情をして撮影の説明を一生懸命聞き始めた。


二人はスタッフと止まっているゴンドラに向かいそれぞれ向かい合って座るように言われた。


「乗ったことが無くで想像しづらいかもしれないけどど動いている観覧車に乗っていると思って下さい。コ・ミニョssiは高い所が苦手なんだけど恋人にそれを言えず乗ってしまった。だんだんゴンドラの位置が高くなると怖くなり外の景色を見れなくなって下を向いてしまう。心配した恋人カン・シヌssiがセリフを言います。そうしたら一瞬、シヌssiの顔を見てまた下を向いて下さい。


コ・ミニョssiの動きを見ながらシヌssiがセリフを言ってくれますから。一度そこまでやってみます。カットが掛かったらモニターを見に来てください」

カメラマンや音声などの実際の撮影スタッフ以外がゴンドラから離れるとミニョは急に緊張してきた。


「大丈夫だよ、一回目でOKになるとは俺も思ってないよ。最初はどんな感じなのか確かめるつもりだと思えば良いし。テギョンの時と同じだと思って気楽にやれば良いよ」

ミニョは大きく深呼吸をしシヌを見つめゴンドラの外を見ながらスタートの合図を待った。


スタートの合図が掛かるとミニョは暫くして景色を見るのを止め不安そうな顔をして自分の足元に視線を落とした。

ミニョと同じように景色を見ていたシヌが下を向いたミニョの顔を覗き込むように話しかけた。


「もしかして・・・高い所苦手だった?」

一瞬顔を上げシヌの顔を見ると直ぐにミニョは下を向いた。


カットの声が掛かるとミニョは大きく息を吐き大丈夫だったかとシヌの顔を見た。シヌは大丈夫と頷くとミニョの手を取り立たせるとゴンドラから降りてモニターを見る為に歩いて行った。

二人は監督の横に立ち周りのスタッフと一緒に撮ったばかりのシーンを見ていた。


細かい指示を貰いもう一度ゴンドラに乗ると言われた事を忘れないようにと何度も繰り返し練習をしていた。

ミニョは動いている観覧車に乗っていると自分に言い聞かせゴンドラの外を眺めていた。周りがシーンとして再びスタートの声が掛かるとミニョはさっきと同じように外の景色を見ているかのように演技を始めた。

ミニョの動きを見ながらタイミングを見てシヌが声を掛けるとミニョは顔をあげると不安そうな表情をして頷いた。


カットが掛かると緊張したミニョの表情が和らぎシヌと二人でゴンドラの外に出て行った。

指示通り出来たのか不安なミニョはモニターを覗き込みながら監督の表情を気にしていた。

“OK”の返事をもらうとミニョはホッとしたように笑顔になった。

次のシーンを撮る為スタッフと一緒に再度ゴンドラの中に座って説明を聞いていた。

シヌはスタッフから今回のCMでもあるMP3を渡された。


高い所が苦手だった恋人の気分を変えるために持っていたMP3を聞かせるというシーンだった。

ミニョはシヌからMP3を預かり目を瞑って音楽を聞くことに集中してくれるだけで良いと言われた。シヌからMP3を借りると曲が入っているのか確認しようとイヤホンを付けて電源を入れてみた。画面には前回と同じように色々な曲名が並んでいたが”A.N.JELL”の曲も当然入っていた。

スタートが掛かった時に直ぐに聞けるようにとミニョは選曲を済ませMP3をシヌに返した。ミニョからMP3を貰うとシヌはすぐにポケットに入れた。


撮影が始まると周りが静かになるとミニョは下を向いたままスタートの合図を待った。

合図が掛かり撮影が始まりシヌのセリフから始まった。


「苦手だって知ってたら乗らなかったのに・・・ごめん。下に着くまでこれを聴いて気持ちが落ち着けば良いんだけど・・・」

ポケットからMP3を出すとミニョに手渡した。シヌの顔を見ると両耳にイヤホンを付け電源を入れ音楽を聴き始めた。自分の選んだ曲が流れ始めるとミニョは撮影中だという事も忘れ音楽に聞き入っていた。

目を瞑って音楽を聴いているミニョをシヌは安心したように優しく見守っていた。

カットの合図が掛かってもミニョは気づかず音楽を聴き続けていた。シヌに肩をポンポンと叩かれ目を開け片方のイヤホンを外すと周りのスタッフの様子でカットが掛かったと気が付いた。

イヤホンから流れていた歌に引き込まれていたのが恥ずかしく慌ててMP3を止めてシヌと一緒にゴンドラから降りてモニターを見に歩いて行った。


「歌に引き込まれていたね。表情が少し柔らかくなったのが分かったよ」

ミニョはシヌの言葉に顔を赤くしながら“すみません”と呟いた。


今撮ったシーンをモニターで確認し終わると監督がミニョの方を向いた。


「コ・ミニョssi、今本当に曲を聴いてたの?」

ミニョはコクンと頷いた。モニターを見ながらミニョの表情が変わったと監督が言うと恥ずかしそうにしていた。


「もう一度同じシーンを撮るので次はMP3を貰ったら直ぐに聴くのではなく選曲するしぐさをして貰っても良いかな?。選曲している所を撮るから。聴く曲はコ・ミニョssiの好きなのを選んで貰って構いません。

カン・シヌssiは今と同じようにコ・ミニョssiがイヤホンをして曲を聴き始めた時から見守るような演技をして下さい」

監督からの指示を受け二人は観覧車に戻り撮影が始まるのを座って待っていた。ミニョは自分の手に持っていたMP3をシヌに渡した。


「曲を選ぶのに時間が掛かったらどうしましょう?」

シヌはミニョから返してもらったMP3の画面を見てミニョが選びやすいようにとリストを変えるとポケットに入れた。


「迷う事は無いよ。MP3に録音されてる曲の殆どがテギョンが歌ってる曲だ。ミナムの歌ってる曲が聴きたいなら探すのに時間が掛かるかもしれないけど。監督に言われたから少しはどれを聴こうか迷わないと。次でOK貰えるように頑張ろう」

ミニョは頷き、テギョンの歌う歌ならどれでも良いと思い気を楽にして撮影が開始されるのを待っていた。


準備が整い再びスタートするとミニョが高い所が苦手だと下を向いた所から始まった。最初と変わりなくスムーズに進んでいきシヌからMP3を渡されミニョはイヤホンを付け画面に触れた。ミニョが選びやすいようにと設定をしたリストを見ながら迷い結局さっき聴いた曲をもう一度聴く事にした。

テギョンの歌ならどの曲でも良いと撮影が始まるまでは思っていたがリストの中の曲名を見て選んだのは前回テギョンと一緒にCMを撮った時に使われた曲だった。

目を瞑り曲を聴き始めると撮影をしている事すら忘れてしまいそうだった。そばにいなくても歌っている声を聞くだけでテギョンが隣にいてくれるように感じられた。

目の前のミニョは歌を聴いて高い所から気を紛らわそうとしているより言うよりイヤホンから流れる曲を聴きたった一人の人を思い描いているようにしか見えなかった。

そんなミニョを優しく見守りながらシヌは離れていてもミニョの心の中にはテギョンしかいないと改めて感じていた。


カットの声が掛かるとシヌから肩を叩かれミニョはイヤホンを外し、ゴンドラの外に出てシヌと一緒にモニターの所に向かった。

ミニョは曲を聴き入りすぎて撮影の事をすっかり忘れていたとシヌに呟き心配そうな顔をしてモニターを覗いていた。

選曲の場面もOKが出ると監督から動いている観覧車に乗って最後のシーンを撮ると言われミニョの口から自然とため息が出ていた。


「もし本当に高い所が苦手だと思ったら今と同じように曲を聴いていれば大丈夫じゃないのかな?。景色を映すだけなら最初から曲を聴いても良いでしょうか?」

シヌが監督に聞くと最初から見えないようにイヤホンを付けていても良いと許可を貰うと少しだけホッとした顔を見せた。


観覧車に乗り込むシーンも撮ると言われるとメリーゴーランドで撮影に参加していたエキストラが集められそれに合わせたかのように今まで止まっていた観覧車が動き始めた。

お話ではなくてすみません。



「アメンバー申請をしているのに承認されない」とお心当たりのある方。

ブログのサイドバーに記載しておりますが、そちらをお読み頂き下記の“二点”をメッセージまたはコメントでお知らせ下さい。


   ・年齢(○○代でもOKです。)


   ・私のお話を読んでの感想


申請をされて二週間が過ぎると自動的にアメンバーの申請が消えてしまうようです。

まだご希望であるなら宜しくお願いします。



                                         H24.10.22


                                             しろくろ

お越しいただきありがとうございます。


お話の更新をサボっていたしろくろです。すみませんm(_ _ )m。

数ヶ月ぶりにまたも悪い癖がでてしまい(レンタルしたDVDにすっかり嵌ってしまい(最後まで見終わらないと落ち着かない)そちらに没頭するあまりパソコンを開いてもブログを更新する事が出来ませんでした。

嵌った物を繰り返し見ていましたがやっと落ち着いてきたのでこのテーマを書き終えるまではDVDレンタルを止め、お話を書くことに集中したいと思います。

それでも以前と同じペースの更新ですがお許しください。久し振りすぎて私も忘れそうです。

読み返しはしましたが誤字・脱字はお許し下さい。また気が付いたら編集いたします。


ではお話に。


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撮影場所に案内してくれるスタッフの後ろを歩いているシヌから離れないようにミニョは少し早足で付いて行っていた。そのミニョ達の後ろからはマ室長、ワンコーディ、イ・ヒョリ三人が喋りながら歩いていた。

開園前の遊園地にいるのはこれから撮影をする関係者だけで勿論アトラクションも今は止まったまま。ミニョは車の中で見たガイドマップに載っていた写真とは全く違う園内の様子に時々足を止め興味深そうにアトラクションを眺めていた。シヌは歩きながら後ろにいるミニョの存在を感じながら歩いていたがミニョの姿が見えなくなると直ぐに立ち止り後ろを振り返った。停止している大きなアトラクションの前で口を少し開けてビックリした表情で眺めているミニョを見るとシヌは自然と微笑んでいた。


「珍しいのは分かるけど一つ一つ眺めていたら撮影現場に着くのがお昼になっちゃうわよ」

立ち止って眺めているミニョにワン・コーディが笑いながら声を掛けるとミニョは真っ赤な顔をして慌ててシヌのそばまで走って行き“すみません”と小さく呟くと前を歩いていたスタッフも一緒に笑っていた。


「あの二人本当の恋人って言っても良いくらい違和感ないわ。コ・ミニョssiを見つめるカン・シヌssiの眼差しが本当に優しいもの」

ミニョが急ぎ足でシヌに付いて行こうとするとミニョに合わせるように歩調を合わせ、周りが気になり立ち止りそうになると歩くのを止めミニョに声を掛けて再び歩き出すシヌを見てイ・ヒョリが言った。


「私から見てもあの二人確かにお似合いだと思うけどそんな事言ったら怒る人がいるから。今日はこの場にいないから良いけど・・・」


「怒り出す人って・・・。あぁ~、カン・シヌssiのファンね。立て続けに“A.N.JELL”のメンバーと共演して良い事ばかり書いてあれば良いけど否定的なものがあればタレントでもないコ・ミニョssiが可哀そうよね。普通の生活しているんですもの。そういう事も考えてコ・ミニョssiの情報を出さないようにしてるのね」

ミニョがシヌと同じ“A.N.JELL”のメンバーコ・ミナムの妹だと気づいていないイ・ヒョリは自分の言った言葉に納得していた。

ワン・コーディは話を合わせるようそうだと頷き、ミニョの姿を見ていた。


暫く歩いていると少し広くなった場所が見えスタッフが撮影をすぐに始められるようにと最終確認をしていた。

ミニョ達を現場まで案内してくれたスタッフが椅子に座っている監督の近くに行くと直ぐに立ち上がりシヌとミニョを見て手を挙げた。


「宜しくお願いします」

シヌが言うと横にいるミニョもシヌに合わせるかのように頭を下げ挨拶をした。


シヌは監督から隣にいるスポンサーの男性を紹介されも挨拶をした。

ミニョは今回の撮影の依頼をされた時に会った人だと思い出挨拶をすると“今回は覚えていてくれましたね”と言われ真っ赤な顔をして恥ずかしそうに下を向いた。

撮影の打ち合わせを始めようとスタッフが集まった。


「開園前で少し寂しく感じるけどここで楽しんでデートしている二人の姿を出せるように撮影します。今回の撮影にはエキストラの人も参加をしてもらいます」

撮影スタッフから離れた所に今回の撮影に参加するエキストラの人達が集合していてミニョ達の方を見ていた。

ミニョは自分たちの方に集まった視線に戸惑いながらも頭を下げ挨拶をするとエキストラの人達もミニョとシヌが挨拶をしてくれたと気が付き頭を下げ挨拶を返すとミニョはホッとした表情をしてシヌを見た。


「エキストラの人達は撮影には慣れているから。少しでも撮影が早く終わるように頑張ろう。帰りを待ってる人がいるから」

周りのスタッフに聞こえないよう小声でミニョに囁いた。テギョンが今日一日ミニョの事を心配しているのではないかと思うと少しでも早く終わらせテギョンの声が聞きたい思っていた。シヌを見ながら頬を少し赤くし“頑張ります”と呟いた。


「二人はこの遊園地は来た事はありますか?」

監督に聞かれシヌとミニョは初めてだと言った。開園するまでに園内での撮影を終えたいと言われ二人はこれから撮る撮影内容を真剣な表情で聞いていた。

園内の撮影はメリーゴーランドと観覧車二つで撮影をし、その後隣の公園に移動して撮影をしてここでの撮影は終わると説明された。


「細かい内容はその都度話します。まずはメリーゴーランドから・・・」

2人は監督やスタッフと一緒に止まっているメリーゴーランドに来た。

沢山の白馬が二重の円に並んでいてミニョは小声で“うわぁ~、きれい”と小さな声で呟いた。周りのいた人たちがミニョの言葉に笑い出すと恥ずかしそうにシヌを見て下を向いた。

撮影は少し離れた所から乗っている二人を撮ると言われカメラが置かれた場所を確認した後、カメラに近い方にミニョが乗り、中心に近い方にシヌが乗るように指示をされた。

お互い顔を向き合わせ楽しそうに話をしていてくれれば大丈夫と言われるとミニョは心の中でホッとしていた。

画面に映る二人のバランスを見る為一度撮影してみる事になった。

スタッフの指示で少し離れた場所で待機していたエキストラの人たちがメリーゴーランドに来ると決められた位置に座って撮影が始まるのを待った。

何もかもが初めてのミニョはどうやって白馬に乗っていいのか迷っているとシヌがミニョのそばに寄りとバーを掴み横座りするように教えてくれた。

ミニョが座ったのを確認するとシヌは自分の場所に座った。ミニョはいつ動き出すのか分からずバーを力強く握って不安そうにしているとシヌが音が鳴るはずだから緊張しないで大丈夫とミニョに話し掛けた。


撮影スタッフが二人から離れ監督がモニターの前に座りスタートの声を掛けるとメリーゴーランドが動き出す合図の音が鳴り響き、ゆっくりと回転し始めた。

バーを掴むミニョの手に一瞬力が入ったがメリーゴーランドの速度がゆっくりで力いっぱいバーを握っていなくても安心だと分かると嬉しそうにシヌを見た。


「初めてだけど大丈夫?」

ミニョは大丈夫だと頷き、時間が経つと周りを見る余裕が出て来たようでスタッフの方や周りのアトラクションを楽しそうに眺めていた。暫くすると一定の速度で回転していたメリーゴーランドは速度を緩めゆっくりと止まり先に降りたシヌがミニョの手を取り白馬から降ろし2人揃ってモニターのチェックをするために監督のそばに向かった。

撮ったばかりの映像を見てみると初めて乗ったメリーゴーランドを楽しんでいるミニョの姿が映っていて撮影の内容を忘れていたとミニョは口に手を当て申し訳なさそうにしていた。


「いまのは乗った二人の様子をどうしたら綺麗に撮れるかカメラの位置を確認するためだったから大丈夫。次からはカメラの位置を頭に入れて二人で何か会話をしている感じで乗ってくれてれば良いから。二人の会話は全く入らないから何を話していても大丈夫。とにかく楽しい雰囲気になるように。一度乗ったらチェックするからまたここに戻ってきて」

シヌとミニョはもう一度白馬に乗り動き始めるまで髪やメイクを整えて貰いながら待っていた。

ワン・コーディ達が二人から離れると合図が出され再び撮影が始まった。


「テギョンが撮影を引き受けていても場所はここだったのかな?」

動き始めて暫くすると笑いながらシヌが話しかけてきた。


「オッパと遊園地・・・想像できません。きっと場所は違うところになっていたんでしょうね。遊園地で撮影なんて言ったら“撮影場所がそこならやっぱり断る”って言いそうです」

ミニョはテギョンが頑なに嫌がっている所を想像すると口に手を当て笑いを堪えていた。


「確かにテギョンと遊園地はイメージ出来ないから。本当は仕事じゃなくてデートで来たかっただろ?」


「仕事で無ければ来れなかったかもしれません。オッパとお付き合いしている間は遊園地に来る事は無かったかもしれませんから。

シヌヒョン・・・。あっ、こう呼んではダメですよね。今日はなんと呼べば良いですか?」

周りのエキストラに聞こえないよう様子を伺いながら少し顔を近づけてミニョは聞いてみた。



「ミニョが呼びやすいように呼んでくれたら良いよ。カン・シヌssiだと他人行儀でちょっと寂しいけど・・・」


「シヌオッパ・・・と呼んでも良いですか?。あの時以来でちょっと照れますけど」

ミニョは公園でシヌと二人で馴れ初め練習をした時の事を思い出した。シヌも思い出し少し寂しそうな顔をしていた。一瞬だけだが恋人同士として馴れ初めを考えミニョは一生懸命覚えようとしていた。車のライトを使い壁に映ったミニョの影に向かって告白をしたシーンが頭の中で甦ってきた。


「あの時デートは遊園地に行ったと話をしてましたよね。こうやって本当にシヌヒョ・・・じゃなくてシヌオッパと来れるとは思っていませんでした」

ミニョは思い出しながら楽しそうにしていてシヌの表情には気が付かなかった。


楽しそうに話をしていると徐々にメリーゴーランドの動きが止まりミニョが降りようとするとシヌが降りるのを待つように言った。


「まだカットが掛かってないから俺がミニョのそばに行くまで待ってて」

先に降りたシヌがミニョのそばに行きミニョを降ろし手を繋いで外に出るとカットが掛かった。


「まだ続いていたんですね。止まったら終わりだと思っていました」

シヌと手を繋ぎ恥ずかしそうにしているミニョを見てそっと手を離した。再び監督と一緒にモニターを見ながらミニョは自分の顔を真剣に見ていた。一周ごとに違う表情をしカメラに映っている自分の顔を見て恥ずかしくなってきた。

監督からメリーゴーランドが止まった後、ミニョを白馬から降りるシーンだけを撮り直したいと言ってきた。

ミニョの正面からの表情が写らないようシヌは自分の立つ位置を何度も確認し自分も白馬に座ってスタートを待った。

スタートの合図が出るとシヌが先に降り、ミニョの手を取り体を支えながら降りるのを手伝った。上手く降りようとしたミニョが一瞬バランスを崩しシヌの胸に倒れこむようになると慌ててシヌがミニョを支えた。


「気にしなくて良いよ」

シヌがミニョの耳元で囁いた。失敗したと気にしたミニョはそのままシヌに手を引かれメリーゴーランドから離れて柵の外に出るとカットの声が聞こえて不安そうな顔をしていた。

取り直しになると思いシヌの後ろから付いてモニターを覗いていた。厳しい表情でモニターを見ている監督の横顔をチラチラとミニョは見ているとOKと言われミニョはビックリした顔をしてシヌを見た。


「取り直ししなくて良いんですか?」

ミニョの代わりにシヌが聞いた。


「自然な感じの二人が出ていてむしろ良いんじゃないかと思うから」

監督が一緒に見ていたスポンサーを見ると同じ意見だと二人を見ていた。

ミニョは自分の失敗が恥ずかしくもしそのシーンをテギョンが見たら何と言われるか今から不安になっていた。


メリーゴーランドでの撮影が終わりスタッフが急いで機材を抱え次の撮影場所の観覧車に向かって移動を始めていた。


「まだ気にしてるの?」

最後のシーンが頭から離れないミニョの顔をシヌは覗き込みながら話しかけた。


「本当に大丈夫なんでしょうか?」


「駄目なら今頃もう一度取り直ししているはずだよ。ミニョが恥ずかしい?。使わないで欲しいって言おうか?」

シヌの言葉に反応し下を向いていたミニョが顔を上げたがまた直ぐに下を向いてしまった。


「私が恥ずかしいからと言って使わないで欲しいとは言えません。お仕事として私もお引き受けしましたし監督が大丈夫だとおしゃっているならそれで良いです。

ただ・・・事故を起こしてしまった私の姿をTVで見たオッパに何と言われるか・・・」

テギョンの反応が一番心配だとミニョは落ち込んだ顔をしていた。


「ミニョはテギョンの反応が気になっていたんだ。きっと“俺がそばにいればこんな事にはならなかった”って言うんじゃない。さぁ、気持ちを切り替えて頑張ろう」

ミニョの頭を撫ぜると移動の準備をして二人を待っていたマ室長達と観覧車に向かって歩き出した。



「コ・ミニョssi?」

ミニョは声のする方を向くと両手に機材を持って息を切らしている男の子を見た。


「パク・セウンssi?」

今回は名前を覚えていてくれたと嬉しそうにしているセウンがミニョの前に立っていた。