なかなか更新がままならない私のお話を読みに来て頂きありがとうございます。

一話書き上げるのに自分でも呆れるくらい修正の繰り返し。(修正してこの程度と言われそうですが・・・)

妄想を文字にする難しさをひしひしと感じる今日この頃です。



プリンスのツアーももう終わりになるんですね。

昨年ラッキーにチケットを譲って貰いコンサートを見に行ってから一年が経ち、時間の経過にゾッとしています。

見に行かれた方は素敵な時間を過ごせたんでしょうね。

今年のツアーの様子は後々出るDVD(きっと出ますよね)で見たいと思います。



<ペタについて>


お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが少し前からペタを受け付けないようにいたしました。

正直迷いましたが暫くはこのままでいこうと思います。

お話をアップして皆さんがペタを残して下さるのを見て不定期更新なのに読んで頂いていると嬉しくなるのですが中には「???」と思うような方からのペタもあります。見ても自分がスルーすれば良いのでしょうが・・・。

読んで頂いてると思いながらお話は更新していこうと思っておりますのでお暇な時のちょっと覗いていただけると嬉しいです。


何かご意見等ございましたらコメントやメッセージを頂ければお返事をさせて頂きます。

これからも宜しくお願いします。


                                           しろくろ


ではお話に。



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電話を終えたミニョは一瞬ホッとした表情でシヌを見たが直ぐに手に持った携帯電話をジッと見つめたままその場に立っていた。

テギョンと嬉しそうに話しているミニョの邪魔にならないようにと少し離れた場所に立っていたシヌはミニョの事が気になり近づいて行った。


「どうした?。行っても良いって許可が出たのにやっぱり迷ってる?」

テギョンの反対は電話を掛ける前から予測していた。上手く言えないミニョに代わって自分が電話に出た事でミニョに迷惑を掛けてしまったのではないかと心配していた。

ミニョの顔をそっと覗き込むと“何でもないです”と首を左右に振ってミニョはすぐに笑顔を見せた。

シヌに心配かけないようにとぎこちない笑顔を見せるミニョの肩をポンポンと優しく叩き二人並んで再び歩き始めると小さな声でミニョが呟いた。


「電話を掛けて最初に出た時の声がいつもと違う気がしたんです。何かあったのでしょうか?」

人前では滅多に笑顔を見せず最低限でしか受け答えをしないテギョン。そんなテギョンだと分かっているがミニョにだけしか見せない姿と声を知っているだけに今日の電話での声がいつもと違うと感じていた。

今日もいつもと同じように自分からの電話だと分かっているはずなのに・・・。自分の気が付かない所でテギョンに迷惑を掛けてしまっているのではないかと段々不安になってきた。

シヌの手前、許してくれたとはいえその言葉に甘えて撮影が終わった後皆と一緒に楽しんで良いのだろうか?。やっぱり真っ直ぐ家に帰った方が良いのではないか?。頭の中で繰り返し問い掛けた。


「多分・・・仕事の事でも考えていたんじゃないかな?。

考え事を始めると自分の世界に入っていて周りが見えなくなるのをミニョだって知ってるだろ?。テギョンは神経質だから入り込みすぎていてミニョからの電話だと気付かず無意識に電話に出たんじゃないかな?。

ミニョには優しい面しか見せないから今日のテギョンは貴重だったかもしれないよ。

本当に機嫌が悪かったら俺がどんなに言っても絶対に真っ直ぐ帰って来いって言うだろう?。

OKしてくれたんだから大丈夫だよ。ミニョは今日の撮影が終わったらここにいるスタッフと仕事で会う事も無いだろう。CMを見た時のミニョの表情を見ればスタッフの皆なと上手く仕事が出来ていたんだってテギョンも安心するよ」

いつもと違う声に聞こえてしまったのは考え事をしていたのかもと思うようにした。


(私の事でオッパの機嫌が悪いんだったらシヌヒョンの言うとおり絶対に帰って来いって言われそうだし)


いつまでもテギョンの事を気にしてばかりいると午後からの撮影が上手くいかないと言われミニョは撮影が終わるまでテギョンの事を少しの間忘れようと思った。

控え室に戻ると先に戻っていたワン・コーディ達が一斉に待ちくたびれた顔をして二人を見た。午後から撮影するスタジオに移動するために広げていたメイク道具・小物や衣装はきれいに片付けられていた。


「やっと戻ってきたわね。この後も撮影あるまたそこで違う服に着替えなきゃいけないから二人とも今のままの格好で移動した方が良いでしょ?。撮影開始まで時間があるからどこか寄り道したいと思っていたんだったら着替えた方が良いけどどうする?」

シヌとミニョ二人は顔を見合わせ特に寄り道しなくても良いと言うと今のままの格好で移動する事にした。

朝二人が着て来た服もハンガーに掛けられたままマ室長が手に持っていた。ミニョが自分で持って行くとハンガーを取ろうとするとマ室長が空いた手をミニョの前に出した。


「今日は撮影だけに集中してくれれば良いんですよ。これ位やらないと一緒に付いて来た意味が無いって言われそうだから・・・」

そばに立っていた鋭い眼差しのワン・コーディを意識しミニョの申し出をやんわりと断ると二人の服だけでは物足りないとそれ以外の荷物を両手に持たせ始めワン・コーディはニッコリ微笑むとイ・ヒョリと一緒に手ぶらで部屋を出て行った。

両手いっぱいの荷物で大変そうなマ室長をミニョは申し訳なさそうに頭を下げシヌと一緒に控え室を出て行った。

駐車場に向かうまでマ室長が気になりミニョはワン・コーディに聞こえないよう小さな声で手伝うというと前を歩いているワン・コーディが振り向き、手伝わなくて良いと目で言うと申し訳なさそうに首をすくめて再び駐車場に向かって歩いた。

出口が近くなるとミニョは足を止め後ろを振り返った。横に並んでいたミニョの姿が見えないとシヌは左右を見てミニョを探した。名残惜しそうに園内を見ているミニョを見てシヌがフッと笑うとミニョの名前を呼んだ。

恥ずかしそうにしながらシヌの元に駆け寄ると並んで歩き始めた。


「午後の撮影まで時間があるからちょっとだけでもここにいられたら良かったのにね。このままだと遊びに来た人に気付かれてしまいそうだけど帽子や眼鏡で変装したら大丈夫だったかな?。

でも時間があったからといってミニョと二人で遊んでいたのがばれたらテギョンに怒られちゃうよな」

普通の生活をしているミニョはそのままの格好で遊んでいても何の問題もないがシヌが気付かれてしまえば一緒にいるミニョの事も注目されてしまう。

CMを受ける時に自分の事を表に出さないようにと協力してもらっている多くの人にも迷惑を掛けてしまうのはミニョも分かっていた。


「撮影で二つも乗り物に乗れたので満足です。仕事としてお金を頂けてただで乗り物に乗せて頂いたんですから凄くラッキーです。遊べなくても雰囲気を味わう事が出来ました。もし次に来る事があったら皆さんのように並んで待って乗り物に乗ったり食べ物を買って楽しみます」

開店準備中のレストランや乗りたいと思ったアトラクションを指差しながらミニョは嬉しそうに話をしていた。

前を歩いていたマ室長が出口から駐車場内を見てシヌとミニョの方に近付いて来た。


「駐車場もかなり混み始めて人が増えて来たから二人は一旦この場所で待っててくれ。

車を出口の近くまで寄せるからそうしたら出て来てくれ」

マ室長はワン・コーディやイ・ヒョリと一緒に先に出て行った。

その場に残るように言われたシヌはミニョにこの場を動かないように言うと一人で出口に向かい駐車場を眺め直ぐに戻ってきた。


「来た時とは違うだろうと思っていたけど予想以上に車が停まっているから出るのは危険だね」

マ室長から電話が入るとシヌはミニョを隠すように前を歩き出口にピッタリと事務所の白い車が付けられマ室長が後ろのドアを開けるとミニョが先にそしてシヌが乗り込むとスタジオに向かって車は走りだした。

車の後ろに“A.N.JELL”のマークが付いていたのを気づいたのは一部の人で車の中に誰が乗っていたのかはCMが放送されるまでは誰も分からなかった。





「はぁ~、重かったぁ」

両手に持っていた紙袋をテギョンの車のトランクに無造作に放り込むとミナムは助手席に座りながら大きく息を吐いた。ミナムがシートベルトを締めたのを確認すると無言のままテギョンは車のエンジンを掛け事務所に向かって走り出した。


「なんかウキウキするな、こんなに近くでヒョンの横顔眺めると。ミニョも同じなのかな?。

ねぇ、あいつと同じ表情してる?」

わざと恥ずかしそうに俯きながらチラリと横目でテギョンを見ると表情一つ変えず前を向いてハンドルを握っていた。


「チェッ、たまには冗談に付き合ってくれても良いじゃん。

この席ってミニョ専用?。他の女の人を乗せてる所想像できないもんね。そういうところは可愛い妹を持つ兄としては安心なんだよな」


「“今の所”とはなんだ。

今もこれからもあいつ以外は座らせる事は無い。褒められているのか貶されているのか分からない。普段人を乗せないのは車の中でも仕事の事を考えているからあまり他人を乗せたくないんだ」


「ふぅ~ん、他人はね。ミニョは他人じゃないんだ。?。まさか俺に内緒で・・・家族になったりしてないよね?」

ミナムは両手で頬を挟みわざと驚いた顔をして見せた。


「くだらない事ばかり言ってると途中で車停めて降りてもらうぞ」

テギョンは右寄りの車道を走りいつでも車を停めると横目でミナムを見ると降ろされてはたまらないと自分の口を手で塞ぎこれ以上余計な事は言わない事にした。


「いったい何の為にあんなにたくさんの紙袋を持っていたんだ?」

テギョンは合宿所を出る時から気になっていた事を聞いてきた。


「今日の撮影は“A.N.JELL”の時の俺とプライベートの時の俺両方撮りたいんだって。だから日頃から愛用している服とか靴とか色々と持って来て欲しいって言われたからあんなに荷物が多くなったんだよ。前から言われてたから少しずつ事務所に持って行ってれば楽だったんだけど。面倒くさいからその日で良いやって思ってたんだ。でもそのお陰でいつも乗せて貰えないヒョンの車に乗れたし」

ミナムはテギョンの反応は全く気にせず車に乗せて貰えた事が嬉しくて事務所に着くまで一人で喋っていた。

事務所の裏の駐車場に着くとテギョンはミナムを振り返る事無く建物の中に入って行った。ミナムはトランクから紙袋を取り出し両手に持ちながらテギョンの後を追いかけた。


「少しは手伝ってくれたって良いじゃん。ここで俺に優しくしてくれたらミニョの事だってOKしても良いと思っていたのに」

少し先を歩いていたテギョンが立ち止りミナムの方を振り向いた。


「ヒョン、手伝ってくれる?」

ミナムが右手に持った荷物をテギョンに向かって差し出すと唇の片方を上げミナムを見るとクルリと背を向け歩き始めた。

ミニョの事を口にすればテギョンが持ってくれると思っていたミナムは当てが外れたと仕方なく自分で荷物を持ちブツブツ言いながらゆっくりと歩き出した。

前を見ると社員がミナムの方に向かって走って来ると両手の荷物を受け取るとミナムはキョトンとした顔で社員を見た。


「今、ファン・テギョンssiにコ・ミナムssiを手伝って欲しいと頼まれました」

両手が軽くなったミナムはさっきまでテギョンに対して文句を言っていた事を心の中で謝った。

ミナムはこれからスタジオに向かうからと荷物を運び出しやすい場所に置いて貰い、タクシーに乗るときになた手伝って欲しいと頼むと練習室に向かった。


練習室で楽譜やCDの整理をしているテギョンに一言お礼を言うと綺麗に並べられたCDの中から何枚かを手にしたミナムは撮影中に聴きたいから借りていっても良いかとテギョンの許可を貰い部屋を出て行こうとした。


「ヒョン、お礼にこっそりミニョの所覗いて写真送ってあげようか?。今度はミニョ一人の写真にするけど」

マ室長から送ってもらった写真を見てテギョンは喜ぶどころか不機嫌になっていたのは分かっていた。


「余計な事はしなくて良いからさっさと行け。お前がいると仕事が出来ない」

出て行けと追い払うようにテギョンは手を振った。


「仕事が出来ないのは俺のせいじゃなくてミニョがシヌヒョンと一緒だからでしょ?。雷落ちないうちに行こうっと」

テギョンは手元にあった白紙の楽譜を投げつけようとするとミナムはニヤリと笑うと急いでドアを閉めスタジオに向かって出掛けた。

お越し頂きありがとうございます 。


昨日お話を書き上げようと思っておりましたが結局寝落ちしてこのタイミングになってしまいました。

平日お話の更新が出来ないのでせめて土日にでもと思っていたのですが・・・。

撮影が半分しか終わってませんね。スローモーションのようなお話の進み具合で・・・。


誤字・脱字お許し下さいませ。


ではお話に。



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「ふぁ~~~、久々に休みだぁ、何しようかなぁ。今日はヒョン達もミナムもいないし・・・」

ミニョ達が遊園地での撮影を終えた同じ頃、合宿所でジェルミが大きく背伸びをしながら階段を下りキッチンにやってきた。


「退屈なら仕事に行くか?」

冷蔵庫から水のボトルを出しているテギョンに声を掛けられた。


「ひぇっ。ヒョン、なんでいるの?」

予期せぬテギョンの出現に大げさに驚いて見せた。


「何で?。俺がここにいるのがおかしいのか?。ちゃんと帰って来て文句を言われるとは思ってもいなかった。お前の認識では俺の家は違うところだったか・・・。

何なら事務所じゃなく毎日ミニョの所に泊まって来ることにするか。

あいつは俺が行けば喜んでくれるだろうし、着替えを持って行って暫くはそこから仕事に行く事にするか・・・」

水を一口飲みわざと横目でジェルミを見ながら意地悪そうに言う。


「そんな堂々とミニョの所に泊まるなんて聞きたくないのに・・・。

やっぱりメンバー全員でここで生活するのが当たり前だから事務所に泊まる時以外はちゃんとここに帰って来てよ、ね。ヒョンがいないと寂しいから」

単にミニョの所に行かれるのが嫌で“寂しい”と言うジェルミの気持ちを読みテギョンは唇の片側を上げた。


「そうだ、思い出した!。

今日は差し入れ持ってミナムの所に行こうと思っていたんだ。確かシヌヒョンも同じ建物の中で午後からCM撮影するって聞いてるし。

シヌヒョンと共演している女の子に一度会ってみたかったんよなぁ。テギョンヒョンと一緒だった時あれだけネットで騒がれても名前もどこの事務所の女の子なのか分からなかったんだよ。

もしミナムが先に共演してたら帰りにでも上手く電話番号やアドレスを聞いて帰ってきたかもしれないけどシヌヒョンはそんな事絶対しそうにないし。

もし次にCMの話が来たらテギョンヒョン、シヌヒョン順番から考えたら次は俺の番でしょ?。

今日、差し入れ持参でスタジオに顔出してスポンサーや監督に俺の事アピールしてくれば話が来そうな気がするし。相手の女の子と少しでも顔見知りになれたら次に会った時スムーズに出来そうだし。

何を持って行ったら喜ぶかな?。テギョンヒョンその女の子どんな感じ?。何が好きそうだった?。

ねぇ、ねぇ」

テギョンにすがるような目をして色々聞き出そうとした。


「お前が行っても本当にCMの話がうちの事務所やその女の子に行くとも限らないだろ?。決まってからで良いだろう」

面倒くさそうな顔で答えた。


「話が来るようにこのジェルミスマイルを使ってアピールして来るんだよ。CMに出れば会社にも俺達グループにもプラスになるじゃん。休みを使って自ら営業活動をしようとしている俺を評価してくれても良いでしょ?」

自分の努力を認めて欲しいと訴えるジェルミに“わざわざお前が行かなくても暇な社長に営業活動してもらえば良い”と呟くとジェルミはテギョンを恨めしそうに見つめた。


「あっ、そう言えばコ・ミニョがこの前お前の事を言ってたな。


でもあいつの呟きよりシヌの共演相手にお前は興味があるようだし・・・。ついでに話してくれと言われたけだから今は言わないでおこう。もしミニョに会った時お前に話したかどうか聞かれたら俺が適当に答えておく」

テギョンはわざとジェルミを見てキッチンから出て行こうとした。


「ヒョン、ミニョが何て言ってたの?。そこまで言われたら気になるよ。

ミニョとその女の子どちらが気になるかって聞かれたらもちろんミニョの方がだよ」

ジェルミは右手をミニョに左手をCMの女の子に見立てミニョの方が上だと右手を高く上げテギョンにアピールをした。

直ぐにテギョンに駆け寄りすがる様な目でミニョの言葉を聞き出そうとしていた。

ジェルミの思う二人が同じミニョだという事を心の中で笑いながらそれを顔に出さないようわざと嫌そうな顔でジェルミを見た。


「仕方がない。お前がそこまで言うなら教えてやろう。


ミニョがファンクラブの会員(お前ではなく俺のだが)なのは知ってるよな。お前の書くブログを楽しみにしているようだ。お前のブログはファンからも人気があるからあいつも良く覗いているようだ。

最近忙しいのか更新回数が少ないから寂しいし仕事で疲れてお前が倒れるんじゃないかと心配していた。


俺は“ジェルミはツアーの為の練習や他の仕事で忙しいからお前の為だけにジェルミだって小まめに更新は出来ない。そこはジェルミを理解してツアーが終わるまで待て”と言ったんだ。

あいつもお前が忙しいのは知ってるから自分の口からは言えないんだ。休みはお前の自由な時間だからそれを使ってあいつの為にブログを書いてくれとも俺の口から言えないしな・・・。


今言った事は気にしないでくれ。お前が少しでも時間が取れてブログを更新出来るまで俺があいつを慰めておくようにしておく」


「ミニョがそんなに楽しみにしてくれてるなら・・・

俺、今日出掛けないでミニョが喜ぶようにブログをやろうかな。

あっ、誤解しないでよ、ヒョン。ミニョの為だけじゃなくて俺の大事なファンの為だから。

せっかくだからミニョだけに分かるちょっとした秘密の言葉でも入れてみたりして・・・。内緒の話みたいで楽しいかも?。


そうとなったら直ぐに部屋に戻って書き始めないと。ミニョ見てくれるかな?。

書いたらメールしても良い?。それよりミニョが見てくれて“ジェルミ、二人だけの秘密にしておきたかったのに”って電話してくるかな?」

ミニョから電話があった時の事を想像しジェルミは両手で頬を挟み幸せそうな顔をして自分の部屋へと戻って行った。

ジェルミがスタジオに顔を出さないようテギョンはミニョが言ってもいない話を勝手に作って話しただけだった。


「ジェルミがミニョを見つけたら大変な事になる。午後からの撮影が終われば共演の相手がミニョだと分かっても問題はない。もうこの仕事を引き受ける事はないしな」

その場凌ぎでついた嘘だが何も知らないミニョが突然ジェルミに言われ何の話だと戸惑う姿を想像しどうやってミニョに話をしようか考えながら二階に上がって行った。


顎に手を当てミニョの事を考えながらテギョンが部屋に向かっているとミナムが部屋から顔を出した。


「良かったぁ、テギョンヒョンいて。

お願いがあるんだけどさぁ。ヒョンの車に乗せて行って欲しいんだ・・・事務所までで良いから。

本当は事務所の車で行こうと思ったけど今日はシヌヒョンの撮影に出ちゃてるからタクシーで行けって言われて・・・。

最初、シヌヒョンの車にミニョを乗せて行っけば良いのにって言ったらミニョがシヌヒョンの車から降りる所を誰かに見られたら誤解されてテギョンヒョンとミニョが困るから事務所の車を使うって。

俺には皆冷たいんだよ。


ヒョン、事務所までで良いから乗せて行ってよ。

もし助手席に乗るのが俺だと気に入らないならこれから化粧してミニョになるから」

いつもならタクシーで行けと言いそうなテギョンだったがミナムから拝むように頼まれミニョが心配で事務所の車を優先して使ったと言われ仕方なくミナムを車に乗せて行く事にした。

着替えたら出掛けると言われミナムは急いで準備をすると言って部屋の中に戻ったが思い出したようにもう一度テギョンを呼び止めた。


「ヒョン、マ室長からミニョの写真送って貰ったんだ。ヒョンの携帯に転送しておいたから見て。

車に乗せてもらうお礼を先にしておくから。“テギョンオッパ、着替えて下で待ってます。”」

ミニョの真似をして舌を出すとテギョンが怒り出す前にサッと扉の向こうに消えて行った。


ふざけてミニョの真似をしたミナムを睨んだテギョンはミナムからの転送された写真が気になり急いで自分の部屋に戻るとベッドの上に置きっぱなしにしていた携帯電話を手にしてメールを開けた。


タイトル  “ヒョンがいなくて・・・”


添付された写真を開けるとテギョンの目は大きく開き写真から目が離せなかった。



「心配して損した気分だ」

不機嫌さを隠せない低い声だった。朝駐車場で別れてから自分のいない所でミニョが不安になっていないかテギョンは心配で仕方がなかった。

それとは逆にマ室長がミナムに送って来た写真はシヌとミニョが顔を近づけ仲良さそうに話をしている所や手を繋いで歩いている所を撮った写真だった。


ミナムの代わりにここにいた時から仲が良かったと分かっていたがこんなに嬉しそうな顔をしなくても・・・。もしかしてシヌとの撮影の方が良かったのか?。

楽しそうに見える二人の写真をイライラした気持ちで消すと携帯電話をベッドの上に放り投げた。

写真の様子からきっと恋人同士の設定で撮影をしていると想像していた。

撮影場所しか聞いていないテギョンはどんなシーンを二人が撮っているのか顎に手を当て部屋の中をウロウロと歩きながら考え始めた。


「手を繋いでいるのは仕方がないとしてまさかキスシーンは・・・。絶対ある訳ない。

タレントでもない素人のミニョにそんな事は要求したりしないだろう。

俺の時のようにサプライズでシヌがコ・ミニョに・・・」

ミナムの代わりをしていた時にメンバー全員で公園でバドミントンをした後鉄棒での出来事を思い出した。


「あの時だってシヌは突然ミニョの額にキスをしたんだ。今回も額なら良いだろうと・・・ジェルミじゃないんだ、テレビで流れる事を考えるとシヌがそんな事する訳ない」

考え始めるとテギョンの頭の中はミニョとシヌと手を繋いで歩き見つめ合う二人の姿が頭に浮かんできた。

絶対そんな事は無いとテギョンは自分の想像を振り払おうと頭を左右に振ると着替えをするためにクローゼットの扉を開けた時、携帯の着信音が鳴った。

音でミニョからだと気が付くと一瞬嬉しそうな顔をしたがミナムから転送された写真を思い出し不機嫌そうな声で電話に出た。


「オッパ、今お話しても大丈夫ですか?」

不愛想な声を気にしてミニョが遠慮がちに話し始めた。ミニョから撮影が終わった後の打ち上げに出ても良いか聞かれるとテギョンのイライラはさらに大きくなってきた。



「別にお前は顔を出さなくても良いだろう?。これからお前がこの仕事を続けて行く訳でもないんだ。それに・・・今日だって撮影スタッフに女性は殆どいないんだろう?。

ただでさえ酒に弱いお前が男ばかりの席に顔を出して事故でもおこしたらどうするんだ。

撮影が終わったら真っ直ぐ帰って来い。シヌと撮影時間が違うなら俺が近くまで迎えに行ってやる」

黙ってテギョンの話を聞いていたミニョが“ちょっと待って貰えますか?”と言うと電話口の向こうで誰かと話し始めた。

誰と話しているのか気になりミニョの名前を繰り返し呼ぶと電話口に出たのは男の声だった。

驚いてハッと息を飲み目を左右に動かすと電話に出た声の主を思い出した。


「シヌか・・・?」

一瞬の間を感じ取ったシヌはテギョンのミニョを呼ぶ声に笑い出しそうになったが怒らせてはいけないと冷静に話し始めた。


「悪い、ミニョに変わって貰った。


やっぱりダメか?。スタッフがミニョの“お疲れ様の会”をしてくれるんだ。

スタッフがミニョが今回の撮影で最後だって知ってるんだ。前回お前との撮影で好感持ったみたいでミニョも顔見知りになったスタッフと一緒でそんなに緊張せず午前中の撮影も終わったんだ。

自分の為に開いてくれるなら出た方が良いのか迷っているけどお前にはそう言えなくて“打ち上げ”だと言ったんだ。

お前の事を気にしてるんだよ。テギョンが出るなって言うならミニョは行かないって言ってる。俺も誘われてるんだ、ミニョが行くなら勿論俺も行くようにするし帰りも通り道だから一緒に帰って来るようにする。

それでもダメか?」

シヌがミニョが行くなら一緒に行くと言われさっき見た仲良さそうな写真を思い出しミニョにダメだと言おうとしたが自分の感情だけでせっかくのミニョに対するスタッフの心遣いを断るのは申し訳ないと思い渋々撮影後の席に行く事を許可した。

シヌからテギョンのOKを聞かされ直ぐにミニョが電話口に出た。


「オッパ、ありがとうございます。事故を起こさないよう気を付けますね」

最初に電話を掛けて来た時の声のトーンと違い明るく嬉しそうなミニョの声にテギョンは益々面白くなかった。ミニョが言いたいことを自分の口から言えず代わりにシヌがいう事もテギョンを余計にイライラさせる。

撮影が終わった後と店を出る時に連絡を入れるように約束をさせると電話を切った。


事務所に向かう為急いで着替えを済ませ一階に降りて行くとミナムが待ちくたびれたようにソファーに座ってテギョンを見上げた。


「ヒョンに置いて行かれないようにあれから急いで準備して待ってたんだよ。降りて来ないからあの写真見て慌てて撮影現場に乗り込んで行ったのかと思ったよ」

からかいながら言うミナムをキッと睨むとテギョンは無言で駐車場へと向かった。

ミナムは置いて行かれないようにと撮影に必要な荷物を両手に持つとテギョンの後姿を追いかけて行った。




お越し頂きありがとうございます。


気がつけば11月。残すところあと二か月になり“年賀状印刷”と“Xmasケーキ”の文字を見て余計に焦りを感じるこの頃です。

年賀状も毎年早くから用意すれば・・・。大掃除も計画的にやればもっと楽なのに・・・(日々の掃除をキチンとしておけば苦労することはないんでしょうね)。

心を入れ替え今年こそは計画して頑張ってみようと思います。

(ここに書いておけばちょっとはやる気が出るかもと思います。)


更にお話の進みが遅くなってしまっていますがお許しください。


ではお話に。

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ゆっくりと動き始めた観覧車を見上げミニョはだんだん落ち着かなくなってきた。

動いている観覧車に乗って平気でいられるだろうか?。さっきまで撮影をしていた同じゴンドラでもそれは動かないと分かっていたから。乗ってしまえば一周回って元の場所に戻ってくるまで降りることは出来ない。


(大丈夫、大丈夫・・・絶対大丈夫!)


心の中で言い聞かせているつもりが自然と唇が動き呪文のように唱えていた。なんとか不安な気持ちを無くしてあげたいとミニョの頭を撫ぜようとそっと手を伸ばしたシヌは撮影開始を告げるスタッフの声にミニョの肩に触れそうだった自分の手を気づかれないようそっと引き戻した。


階段前にはミニョ達より先に乗り込むエキストラが無言でスタートの合図を静かに待っていた。


「はぁ~」


ミニョの口から無意識に溜息が漏れる。

スタートの合図が掛かると前に並んでいるエキストラが一組ずつ笑顔でゴンドラに乗り込んでいく。自分達の乗るゴンドラが少しずつ近づいてくると胸の鼓動がどんどん早くなり隣にいるシヌに聞こえてしまうのではないかとミニョはチラリとシヌの顔色を窺った。視線を感じたシヌがミニョの方を見ると恥ずかしそうに下を向いた。ミニョ慌てて自分達の乗るゴンドラがあと何番目なのか数えるような仕草をしてごまかしていた。


「先にこれ渡しておくよ、その方が安心だろう。さっきまで聴いていたから直ぐにテギョンの歌が聴けるはずだよ。不安なら見えないように最初から片方だけでもイヤホンつけておけば良いし」

シヌはポケットからMP3を出しミニョに渡すと両手で大事そうに握りしめた。


「大丈夫です。すぐにオッパの声が聴けると思うだけで安心です。初めてだから不安なだけで意外と平気なのかもしれません」

話をしている間にミニョ達のすぐ前に並んでいた最後の一組がゴンドラに乗込むのを確認したシヌはミニョに手を差出し足元を気遣いながらゆっくりと階段を一段ずつ上って行った。

ミニョ達の乗るゴンドラが来ると係員がドアを開け先にシヌが乗り込みミニョと手を繋いだまま乗せると向かい合って座った。

動いているゴンドラに少し落ち着かない様子のミニョだったが少しずつ慣れてくるとアトラクションが見渡せるようになると景色を見ようと窓の外を眺めた。


「上から見るとく広いんですね」

遊園地に向かう途中の車の中で見たガイドマップを思い出しシヌに話しかけた。更にゴンドラの位置が高くなるとこの後撮影予定の隣接した公園が少しずつ見え始めた。


「シヌオ・・・ッパこの後の撮影はあそこで撮るんですよね」

名前を呼ぶのに慣れないミニョが照れながら指差した方をシヌも見た。


「たくさん花も咲いているからのんびり散歩するには良い場所だよ。こうやって全体を見渡せるのも観覧車に乗らないと分からなかったね。これだけ広いと一日では全部の乗り物には乗れないだろうなぁ。仕事なのが残念だ。昼間も良いけど夜に来ると違った景色が見えるかもしれない」

シヌはわざと残念そうな顔をしてミニョを見た。


「こんなにお天気の良い日だったら夜は星もたくさん見えますよね、凄く残念です。夜に来てみたいです」

ミニョはそう言うと窓から空を眺めていた。


「ミニョは星を見るのが好きなんだ。そういえば屋上で酔っ払った時、椅子の上で星を掴むようなしぐさをしてたっけ。

あの時俺たち三人はミニョが屋上から落ちてしまうんじゃないかってヒヤヒヤしながら見てたんだよ。結局は一番厄介な人の上に落ちたけど」

景色を撮る為に付けられたカメラに声が入らないようにシヌは小さな声で話し掛けた。ミニョは思い出したくないと頭を振った。


「あの時からです、私がお酒に弱いと分かって飲もうとする度に止められてしまいます。あの時だってわざとじゃないのに・・・。あぁ~思い出したくもないです。あの時に戻ってあの場面を消してしまえたらどんなに良いか・・・。きっとこれからもずっとお酒の席では言われそうです」


「ミニョが心配だからだよ。ミニョの事は誰にも任せられないしそばに置いておきたいと思てるんだよ。ミニョはたった一人の人しか見えてないって周りにいる誰もが知っているのに肝心な本人(テギョン)は気が付いてないんだよ」

シヌの口から言われミニョは恥ずかしくなっていた。そんなミニョを見ながらテギョンの事が羨ましく未だ心のどこかでミニョの事を諦めきれない自分がいると改めて気が付いた。シヌの心を知らないミニョは景色を見るよりシヌとの会話を楽しんでいた。


「何となく高い所も大丈夫そうな気がしてきました。こうやって話をしていればあっという間に下に戻っていそうです」

ミニョの不安な気持ちを払拭できるのはやはり一番気になる人の話題をする方が良いと思いミニョがアフリカにいた時の頃の話を始めた。


「ミニョ、ファンと一緒に祝ったテギョンの誕生日パーティの話は知ってる?」

ミニョが知らないと首を振るとメンバーと一緒にいる時はジェルミやミナムの話を聞いていることが多いシヌが珍しくその時を思い出し笑いながら話をし始めた。


「例年通りファンと一緒に祝った後たくさんの記者に囲まれてテギョンはインタビューを受けたんだ。テギョンと一緒に俺達三人もいたんだ」



      記者    「ファン・テギョンssi、以前コンサートで恋人に告白されてまし                         

             たが今日は恋人からのプレゼントは何を貰いましたか?」

      テギョン  「遠くにいるのでまだ貰ってません」

      記者    「遠くに?。寂しいですね」

      テギョン  「ファンがお祝いをしてくれたので寂しくはありません」





「模範的な回答だろ?」ミニョはおかしくなって笑い始めた。




      ミナム   「恋人からの贈り物が貰えないヒョンには俺がプレゼントを

             あげる事にします」

      記者    「コ・ミナムssiが?」

      ミナム   「どうもヒョンは俺みたいなのが顔がタイプらしくて・・・」



「ミナムが女の子(ミニョ)に成りきっていきなりテギョンの頬にキスをしたんだ。テギョンの顔が真っ赤になって・・・。テレビカメラは入っていなかったけど貴重なキスシーンとテギョンの顔を撮った新聞社は次の日大きく一面に載せてね。暫くテギョンはミナムと口を利かなかったんだよ。ただでさえファンの間の二次小説で書かれているのに本当なのかとかなり噂されて。

ミナムはその後恋人(ユ・ヘイss)iからもこってり絞られたらしいよ。ミナムはテギョンの恋人の事を追及されたら公表しそうな勢いだったから自分があの場でちょっとふざけて見せれば恋人の話も飛んでしまうだろうと思った見たいだけどホントかどうか・・・。ジェルミはいっそミナムに女装させれば良かったと言ってたよ」

笑うシヌとは反対にミニョは誕生日と聞いてテギョンの本当の誕生日の事を思い出していた。


(オッパの本当の誕生日はみなさんご存知無いですもんね。せめて私だけでもお祝いしてあげなければ)


「どうかした?」

急に何かを考え込んだミニョを心配そうにシヌが見つめた。何でもないと首を振りミニョが窓の外を見るとゴンドラが一番高い場所に上ろうとしていた。





“ガタン”




何事も無く乗っていられそうだと思った瞬間二人の乗っていたゴンドラが一瞬揺れた。


「怖い!」

ミニョは目を瞑り両腕で自分の体を抱き締めた。シヌの視線が気になり顔を上げ“大丈夫です”と小さな声で呟くと再び下を向いて体を固くしたままだった。


「本当に大丈夫?。この後は多分今みたいに揺れる事はないと思うけど・・・」

席を立ちミニョの横に行こうと思ったシヌだがゴンドラの揺れに敏感になっているミニョを見ているとそのまま黙って見守るしかなかった。

ミニョの手の中にあるMP3を見つけるとシヌはギュッと握りしめたミニョの指を一本ずつ外しMP3を取るとイヤホンをミニョの耳につけた。

電源を入れミニョの手の中にMP3を戻すとさっきまで揺れが怖くて目を瞑っていたミニョが驚いたようにシヌを見て呟いた。


「これって・・・」


驚いた表情が何を意味するのか分からなかったがシヌは下に着くまで何も言わずそのまま聴くように言いミニョを見ていた。

ほんの少し前までゴンドラの揺れに真っ青になっていたミニョの頬がほんのり赤くなっていた。

ミニョ渡したMP3は昨日テギョンから預かった物だった。


“あいつが不安になった時聴かせてやってくれ。これを使わないで撮影が終われば俺としては安心だ”

CMに使う物と同じMP3を事前に用意しシヌに渡した。何が録音されているのかシヌは知らない。

ミニョの表情の変化を見ればさっきまでの不安を一掃できるだけのものだという事だけは分かった。


「目の前にいてもミニョを笑顔に出来るのはここにいないテギョンだか・・・」

シヌの呟きもミニョには全く聞こえない。イヤホンから流れる大好きな人の声を一言も漏らさないように周りの音を遮るように両手で自分の耳を塞ぎ聞き入っていた。

ゆっくりゴンドラが乗り場に近づくとシヌは目を瞑っているミニョの肩を叩いて外を指差した。

慌てて両耳からイヤホンを外し周りの景色を見るとミニョはホッとしたような顔をした。


「戻ってきましたね。一時はどうなるかと思いましたがこれが有ったお陰で助かりました。でもこれはさっき私が聞いていた物とは違いますよね?」

ミニョは手の中のMP3を見せた。


「預かってきたんだ、もしミニョが不安になる時があったら聴かせてやってくれって」

朝マンションに迎えに来た時も合宿所から出掛ける時も何も言わなかったテギョン。自分の事を心配してくれていたんだとミニョは改めて感じた。

離れていても自分の事を思うテギョンにミニョは手の中のMP3を暫く眺めていた。

ゴンドラのドアが開きシヌに降りようと手を差し出されるとMP3をしっかり持ち空いた手をシヌの手に重ねた。

階段下にはミニョの事が心配だとスタッフが待っていたが降りた時のミニョの表情を見てホッとしていた。

監督のそばまで行き直ぐにモニターのチェックをするとシヌとの会話が知られてしまうのが急に恥ずかしくなり景色が上手く撮れているかよりそっちに気を取られていた。

思ったより会話は入っておらずミニョは心の中でホッとしていた。


「これで大丈夫そうだ。もしコ・ミニョssiがもう一度乗りたいと思うならカメラ無しで乗っても良いよ。思ったより観覧車での撮影が終わった事だし」

モニターでミニョが怖くなったと知ってわざと監督から言われるとミニョはシヌの背中に隠れ“一度で良いです”と言うと周りのスタッフに笑われていた。


遊園地での撮影が終わり観覧車から見えた公園での撮影を済ませると二人は着替えをする為に控室に向かっていた。


「コ・ミニョssi~」

名前を呼ばれ振り向くとセウンが周りの時間を気にしながら早口で話し掛けてきた。


「撮影の後の事なんだけど・・・。皆と話をして今日の撮影が終わったらコ・ミニョssiのお疲れ様の会をしようかって話をしてたんだ。この先こういった仕事を引き受けないって監督から聞いて皆残念がってるんだよ。

スタジオでコ・ミニョssiはワンシーンだけだけどカン・シヌssiの撮影が終わったら皆今日の仕事は無いから参加するって言ってるんだ。帰りは遅くならないようにするし責任もって俺が家まで送るから・・・どうかな?。カン・シヌssiも来ていただけると有りがたいんですが・・・」

ミニョはどう返事をして良いのか分からず隣にいたシヌに助けを求めるように見た。


「家の人に行っても良いか聞いてみれば?。もしかしたら撮影が終わったら真っ直ぐ帰って来ると思って食事の準備をしようとしてたら申し訳ないし・・・」

セウンの前では家族と言ったがそれがテギョンの事だとミニョも分かると後で返事をする事にした。セウンは隣で聞いていたシヌに頭を下げスタッフの乗るバスに向かって走って行った。


「どうしたら良いでしょう?。オッパに言ったら絶対ダメだって言われますよね。私に気を使って皆さんがやって下さるなら行くべきですよね。撮影が長引いたって後で言うのも変ですよね」

電話を掛ける前からテギョンの口から出る返事は決まっていると思うと余計に気が重くなってきた。


「ミニョはどうしたいか決まってる?。もし行きたくないならテギョンに電話で相談することも無いんだよ。迷っているという事は行きたいけどテギョンに反対されたらどうしようと思っているの?」

ミニョはコクンと頷いた。


「とりあえずミニョが先に話をしてみてダメだって言われたら俺がテギョンと話をするよ。俺も行くと言えばもしかしたらOK貰えるかもしれないし。テギョンだって皆がミニョの為に集まってくれると聞いたら頭ごなしに反対はしないよ」

シヌは心配そうな顔をしているミニョの頭を撫ぜると観覧車に乗る前のミニョの表情に戻ったと言われ

“観覧車にもう一度乗る方が気が楽です”と言いながら大きな溜息をついた。