こんばんは。

改めて今回NEO TRAVELERのカップリング曲「大人になる前に」を作詞させて頂きました祐矢(パンダドラゴン)です。








早速ですが、
ここで初めて歌詞を載せたいと思います。












大人になる前に


夕焼けをただじっと見つめてる
「嫌い」と呟いてた
言い出せない想いは いつからかもう
綻びてきたけど
 
息潜める飛び交う刃
冷たくて何も触(ふ)れない
名も無き誰かに
抗うこと忘れて 過ぎてゆく

果てしない黒い影が
夢を目隠しするから
光が何か分からなくて
たとえ瞳閉じたとしても
僕が信じた明日が 
まだ見ぬ世界と信じて
目に焼き付けた夕映えの芽を
ずっと探して 歩いていたよ
 
何気ない会話が変わってく
みんなの笑い声も
放課後の教室に居ることに
意味なんてないのに
 
題名のない2人だったなら
ずっと一緒にいれたかな
戻らない針に
胸の奥を刺されて 止まったまま

限りある時間さえも
大人しくなっていくだろう
色は移ろいやすくとも
胸に秘める思いは変えない
から回って 走り出した
あの頃の気持ちのように
ウラハラなココロと向き合って
今 この時を 歩いていくよ

かき消されてく純情
不意に立ち尽くしたまま
次の一歩 追い越してく風
震えて...
何度も何度も言い聞かす
空のその先が見えず
もがいてる日々もきっと
誰もが青春と呼ぶなら
好きにさせてよ
 
果てしない黒い影が
夢を目隠しするから
光が何か分からなくて
たとえ瞳閉じたとしても
僕が信じた明日が 
まだ見ぬ世界と信じて
目に焼き付けた夕映えの芽を
ずっと探して 歩いていたよ














この作詞のお話をもらった時、SNSで人を傷つけることがニュースになっていました。



そこで今を生きる人、特に学生の方って色んなことのしがらみの中で生きてるんじゃないかなぁ、、と考え今回の歌詞のコンセプトを今の学生ということにフォーカスを当てることにしました。



そうして改めて考えてみると、今成長した自分くらいの年齢の人でも同じようなことに悩みを抱えてることに気づいて尚更この詞を素敵なものにしたいなぁという気持ちが強くなってきたことを覚えてます。



まず、この男の子は18歳くらいをイメージさせてもらったんですけど、そのくらいの歳の人って大人の都合のいいように大人にされたり子供にされたりしませんか?



「もう大人なんだから〜しなさい」

「まだ子供なんだから〜でしょ」



とか自分の意志とは関係なく周りの人によって立場を変えられてしまうなぁ、、、なんて。











でも大人ってなんなんですかね。



日本では20歳を越えたら一応大人として見られる。



ただ、20歳を越えた人でも「あの人は大人だよね」という会話はしますよね。



すごく矛盾してるんですよね。



結局20歳を越えても自分のイメージしていた大人というものになれてる人って少ないんじゃないですかね。



そういうのも含めて大人になるってなんだろう。



なにをしたら、なにができたら大人になれるんだろう。



という気持ちを上手く入れられたらいいなぁと思いました。



それと同時に最初の話に戻るんですけどSNSって昔は自分の本音を発信できたツールじゃないですか。



ただ近年はそれをしたら攻撃を受けるものに変異して自分の本音を発信しずらくなったんじゃないかなぁとも思ったんです。



人間関係の温度感もSNSの温度感も曖昧な中どうしようもない気持ちになった男の子。



その子は一体今をどのように考え、どう感じてるのか。



というものが曲の大まかなストーリーになります。








拘った所はまずできるだけ身近にあるものもちゃんと歌詞に入れることです。



アイドルだから抽象的な偶像を描きたくはなるんですけど、やはりそこは人間なので、ちゃんと生きてるということも頭に入れて聴いてくれてる方と一緒に音楽を感じられるようにしたかったです。



教室とか放課後とかこういうかっこいいクールな曲に入れるのってめちゃくちゃ勇気が要りました、、、笑



だって急に子供っぽい歌詞になるんですもん。



だから最初の歌詞では入れてなかったんです、、。



ただそれだと曲に親近感が沸きづらいなぁと第1弾のデモ曲が来た時に感じたので入れてみました。



ようたがここの歌詞好きだよって言ってくれて嬉しかったです。



少し違うけど歌割りが決まった時にあづがここの歌詞を歌う たいが良いよねってずっと言ってたの覚えてます。



あっ言い忘れていました。歌い出しの「夕焼け」と自分の名前かけたの?って何人かの方に言っていただいたんですけど、完全に偶然です。笑



またこれは裏話になりますが、本気で作詞をするってなると全く浮かばないんですよね。



1行目がどうしても浮かばなくてスーパーに買い物に言ったんですよ、その時に夕焼け空を見た時に



これかも!

と思い書きました。



それがまさか自分のパートになるとは思いませんでしたが、、笑



話を戻しまして拘った所の2つ目は、比喩表現を使うです。



当たり前かもしれないんですけど個人的に比喩表現大好き人間なのでこれは入れたかったですね。



この期間短歌にどハマリしてまして、読むのも好きだし考えるのも好きだったのでそこで出てたものを歌詞に入れました。



このワードは絶対どんなメロディが来ても入れたい!って思っていたので上手くハマって良かったと思います。



この歌を通してもがいてる中にも希望があるということを表現したいと思ってました。



目の前が真っ暗だから全てが見えない訳ではなくて捉え方1つで物事って本当に変わるし、黒も白になる世の中だから1つの失敗を経験にできる。



そんな人になれると聴いてくれたあなたに思ってほしいです。



初めての作詞がこれでほんとに良かった。



数年後自分が見返した時にここの言い回し下手だなぁって言ってると思います。



ただ今の自分の最大限を出せたと思うので後悔はありません。


ぜひ、フリーライブのアーカイブ沢山観てください。


いつまでもヴィーナス・ゼウスのみんなになにか少しでも光を照らせる曲になりますように。


祐矢(パンダドラゴン)より


PS:21時半からのツイキャスで裏話もしたいと思うのでお時間ある方はぜひ。