こちらのお店は田園調布駅降りて、東口徒歩1分の京都味の中国料理「京中華」のお店。2016年2月9日(火)グランドオープンしています。京都錦市場直送の旬の京野菜、市場の新鮮な魚貝、素材の魅力を卓越した京素材と中華のマリアージュが素晴らしかったです。
ちなみに磊磊落落の意味は、心が大きく、些細ささいなこと にこだわらない様を表すのだそう。中国では正直者という意味もあるそうです。おおらかな魅力を感じる言葉ですね。素敵な空間で落ち着いて過ごせる空間。利尻昆布を使った和だしベースの京中華を堪能してきました。
特に拘っている調味料や食材のご紹介もして頂きました。「松野商店」の京醤油、京の老舗造酢店「村山造酢」の千鳥酢、京とうふ「藤野」の絹こし豆腐、祇園「むら田」の 京生麩等、老舗の美味しい素材を贅沢に使っているそうです。
◆黄桜ピアノ◆1500円 大好きなスパークリング純米酒です。
スパークリング日本酒はありますか?と伺ったら、こちらを勧めて頂きました。
心地よい音楽を奏でるような泡が魅力の「黄桜 ピアノ」です。お米の甘さにリンゴや洋ナシを思わせるフルーティーな香りが最高。
◆京中華前菜盛合せ◆
・大和肉鶏の麻辣ソース
・変わり揚げ2種 里いもの米粉揚げ、海老は雲丹の衣揚げ
・秋刀魚の燻製 秋刀魚を湯引きしてから、香味塩水を使ったもの
盛り付けも非常に美しいです。
大和肉鶏の麻辣ソースはガラスの器に入っているのですが、九条葱がたっぷり。ピリ辛のソースとふんわりお肉がよく合います。中でも美味しかったのは、変わり揚げ2種。ふっくらとした里いも、ふんわりと揚がった海老等、食材の旨みを活かした調理法。
旬の秋刀魚の燻製も旨みが増していて、柔らかくて奥行きのある味わい。紫芋の紅葉の様な揚げ物や稲穂を油で揚げた物等、目にも楽しく、そして秋を感じさせる味覚が揃います。銀杏も大好きでとても美味しく頂きました。
◆上海蟹と豆腐の煮込み◆
京とうふ「藤野」の絹こし豆腐を使った煮込みは心に染みる温かい味わい。ふんわりとした食感のお豆腐に、祇園「むら田」の 京生麩も入っていて、食感にも変化があって楽しいです。少し甘めの味わいがお豆腐の味や香りを更に引き立てています。
◆名物鉄板薄皮京都ポーク餃子◆
平べったいギョウザというのも珍しいですが、パリパリしててすごく美味しかったです。京都ポークに鶏のぼんじりが入っています。お肉の脂にも甘味を感じる味わい深いギョウザ。じゅわっと中はジューシーで外はパリッと香ばしく焼きあげられています。酢醤油でサッパリと。
◆タラバガニとトリュフの春巻き◆
カマンベールチーズに黒トリュフがアクセントになったタラバガニの春巻きはふわっふわでした。トリュフ塩を更につけて頂く、トリュフが満喫出来る一皿。こんな贅沢いいんでしょうか。
◆京都ポークと秋の味覚 甘酢仕立て◆
京都の丹波ポークを酢豚風に仕上げた逸品。こちらすごく好きでおかわりしたいなと思った程(笑)無花果に谷中生姜が添えられています。お肉がふんわりと柔らかく、そこに甘酢が合い過ぎる。無花果もこういう形で合わせると全体のバランスがいいのだと食材の合わせ技に感動です。
◆名物・京担担麺◆
最後に出てきたのはピリ辛の胡麻香る担担麺でした。京とうふ「藤野」の濃厚豆乳を使っていて、辛さの中にまろやかさを感じる味わい。麺ももちっとしていて美味しかったです。自家製ラー油も味の決め手となっています。
◆和デザート◆
八橋をテーマに日本の和食材を使ったデザート。
八橋スティックが添えられていたり、抹茶八橋の上に抹茶が掛かっていたりとこういう和のデザートってすごく好きです。胡麻団子もふんわりと温かくて、京都丹波くりが!最後まで楽しませて頂きました。
店主である堀田勉志(ほったつとし)さんも京都府宇治市出身。一皿一皿の中で本当に美味しい食材の魅力を伝えたいと語っていらっしゃいました。駅からも近くて便利なロケーションに日本の美味しさを感じられるお店。是非予約をしていらして下さい。お勧めします!