多分ほとんどの方が、実家の片付けをしていて困ることの上位に
着物問題が出てくると思います。
家の母も着物好きで、普段から着ている人だったので多くの着物があります。
ですが我が家の場合、着物買取を頼んでもいくらにもならないことは明白です。
普段から着ていた……ということは、上等な着物ではなく普段着の着物だった
ということです。
そして、母はとても小さい人でした。
昔の人にしても小柄で、身長は138㎝くらいです。
買取業者さんは外人観光客向けに転売というルートが一般的らしく、小柄な人の物は
引き取ってくれなかったりするらしいです。
私も着物にはまったことがあったので、いくらかはあるのですが
「自分で丸洗いできる」と一時期流行ったシルックという化繊の着物がほとんどです。
よほどいい物ならば、それなりの価格で買ってくれたりするらしいのですが、
着物は仕立て上がりの時点で、水を通してあり新品とはみなさないとかなんとか……。
曖昧ですが、そんな情報もあった気がします。
それに同じくらいある小物類。
帯締めや半襟、腰ひもの類……。
これらは引き取ってはくれないそうです。
なので、箪笥を見るとめまいがしそうです。
一度だけ母が「着物、もう着ることがないから売ろうか?」
といったことがあるので、調べてみたらわかったことです。
「一枚100円か200円がいいとこで、高価買取とか言ってても500円くらいらしいよ」
そう教えると売る気はなくなったようです。
そしてそのまま放置で現在に至るのですが
先日、父が急に「着物がたくさんあるから売ろう」と言い出しました。
新聞に載っていたか、TVでCMを流していたのでしょう。
母の時に知ったことを伝えると
「高価買取と言っている!」と聞く耳持たず……。
「うん、わかった。お母さんの一周忌が終わってからね」
と濁しました。
母の一周忌は来月です。
どうか、その時までに忘れていますように……(祈)
まぁ、いずれはやらなければいけないのですがね~……。