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少しだけ、簡単に書かせてください。

 

今日の昼、NHKの4Kで永井隆さんのことを考える、「昭和の選択 原爆と平和のはざまで」という番組を放映していました。

永井さんが書いた「長崎の鐘」を中心としていましたが、様々なことを考えることを必要とする番組でした。

 

夜になると、BSで再放映していました。

 

石破さんが居眠りしていたと書き込んでいる人たちは、この番組を観るならば、己の過ちに気づくでしょうか。

気づいて欲しいです。

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2010年08月12日(以下の前回ネット書き込み日)

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(C)Sandino.All rights reservrd.

 

俺が、

莫逆の友Rを失い、

少女を裏切った、

ちょうどその年齢で、

ラディゲは、

「肉体の悪魔」を、

書き上げた。

 

硬質な文体。

甘さはない。

ロマンチシズムを、

拒絶した。

 

おなじ年齢に、

書かれた作品。

 

魅入られた。

 

その中の、

ある行為を、

俺も真似た。

 

俺が裏切った少女は、

夏休みの進学塾へ、

通っていた。

 

受験勉強を、

放棄していた俺は、

少女が、

池袋の都電の停車場で、

乗り換えることを知っていた。

 

クラシック喫茶を早めに出、

停車場に佇んだ。

 

何時間も、

都電から降りてくる、

人々の中に、

少女を探した。

 

ラディゲが、

おこなったように。

 

どれほどの時間が過ぎたろう。

少女が降りてきた。

 

驚いている少女に、

「逢いたかった」

一言だけ。

 

そして俺は、

そのまま、

ジュク(新宿)の、

ジャズ屋へ向かった。

 

不器用な、

恋。

 

 

今日の俳句

 

 毀つ月懈し夜を抜け明け急ぐ

   コボツツキ タユシヨヲヌケ アケイソグ

 

     補足

   「毀つ」こわす

   「懈し」だるい元気がない