ニコラスさんがゴールデンウィークの

読書用に買った本


「推し、燃ゆ」宇佐美りん


 

 

これをただいま読み終えました。


デビュー2作目で芥川賞受賞、

本屋大賞もノミネートされたこの本。


まず読み始めてすぐに感じたのが、

文章に対するジェネレーションギャップです。


作者は21歳、若いですねー、

すごい才能だと思います。


ホントに若い子が書く文章で、

読みづらいというか、この手の文章に

慣れていなくて、初めは少し戸惑いました。


自分が若い時は純文学を読むと、

文章の古さというか、堅さに壁を感じてしまい、

苦手意識を持っていましたが、

その感覚を久しぶりに思い出しつつも、

今回は全くの逆現象。


年を取ったことを実感してしまいました(笑)


途中で諦めそうにもなりましたが、

ニコラスさんが


「読んでると辛いシーンもあったけど、

共感できた」


と言っていたのを思い出し、

娘の思考や、気持ちの在り方を

垣間見るチャンスだと思い、

断念はせずにそのまま一気読みしました。


1時間程で読み終える短い話ですが、

結論から言って、途中で止めなくて良かったです。


若者言葉には、一瞬で慣れる事が出来ました(笑)

それよりも、自分の10代の頃の気持ち、

感性がブワーッと、すごい勢いで流れ込んできて、

懐かしいような、切ないような気持ちに

なりました。


昔は「推し」なんて言葉は

なかった(よね?)ですが、

私も中学生の頃は、SMAPが大好きで、

推しメンバーの全てを受け止めたい、

愛おしいと思っていた時期が

確かにあったなぁと、

あの頃の記憶が蘇り。


それと同時に、

ニコラスさんは今

「すとぷり」というアイドル!?

にハマっており、

その様子を少し冷めた気持ちで

見ていた私ですが、

娘の胸の内では、実はこんな風に、

熱い感情が煮えたぎっているのかも…

と、娘の姿にも思いを巡らせました。


大人の私たちからしたら、

大した事ない芸能人の1スキャンダルを

自分の事のように受け止め捉えて、

心を傷めたり、悲しんだりするって、

思春期特有の純粋な、今だけ持ち得る感情ですね。


いや、これはこれで、

きちんと肯定してあげないとな、うんうん。


めちゃくちゃ影響を受けやすい私は、

読書や映画を観た後に

自分の考えがごろっと変わる事が

ままあります。

その瞬間は、とても得したというか、

世界が変わったような気持ちになります。



1人の女の子に、スっと入っていき、

その子の視点を通して、

昔の自分と、現在のニコラスさんを感じられた、

そんな読後感があった本でした。


なかなか自分の気持ちを上手く表現する事が

出来ず、何が言いたいのかよく分からない

内容ですいません💦


おすすめです。