なにがわからないのかがわからないわけです | もう、わけわかんないね

なにがわからないのかがわからないわけです

 もう、わけわかんない


 父さんに

「就職活動をもう、終わりにするよ。会社決めた」

と伝え。会社名を言ったら。

 なんだか渋い顔をされた。

「いったい何がしたいの?」

 そんなことを聞かれた。

 知るか。

 知るわけがない。

 正直、今回の会社を決めたのは事業内容にも魅力があるけど。

 なによりも、会社の考え方が気に入ったからだ。


 しかし、理解しようとしない人に何度ももう説明をしたくないと思った。

 散々言ったのに、全然わかってないじゃないか。

 私は父さんの言うような職業につきたくなかった。

 それを何度も言ってきたのに。

 なぜ蒸し返すのかがわからない。


 新聞広告に市職員の試験日程と資料取り寄せ窓口が載っていた。

「これなんかいいんじゃない?」


 公務員にはなりたくないんですけど?

 なにがいやなのかわからないけど。

 本能的な部分でいやなんです。

 そもそも、そんなことを思っているやつが就けるような職種じゃないし。

 多くの人が猛勉強しているわけで。


 はい。無理無理。


 いまさらだけど。

 今回、父さんが私が決めたって会社の話をしたときにおめでとうの一言もなく。

 むしろ、批判的だったことを忘れないだろうと思う。

 結構些細なことで傷つくのだ。

 もう、彼のことで傷つきたくはない。

 根本的に考えが違うこともわかっていないし。

 そのことがわかっていなければ、歩み寄るということもできないと思う。


 今までそれなりに彼が喜ぶようにしてきたつもりだけど。

 彼はそれを一生理解できないだろう。

 だって、疑問すら持っちゃいないんだから。


 早く社会人になって、彼の金を使わずに生きていきたい。

 自分の足で立ちたい。


 このまま彼に付き合っていて、一方的に疲れるだけなのはもういやなのだ。


 父さんのことを考えると。

 それだけでおなかが痛くなる。

 これは昔からの危険信号だ。


 あぁ。

 わかりあえないことはそれほど問題ではないのかもしれないのだが。

 わかりあおうとしてくれないところに。

 昔からの溝ができているだろうな。

 もうこの溝は埋まりそうもない。



 Papa I hate you.