きっかけは~~フジテレビ! ではありません
パンカーダには修復士が2名おります。
若くはありますが、これまでにたくさんの修復を手掛け、
修復技術は高く、パンカーダの屋台骨を支えています。
この仕事に就くきっかけを聞いてみました。
まずは 修復士 S
「10代のころ、たまたま見ていた世界ウルルン滞在きというテレビ番組で
修復の仕事を初めて知りました。
家具を修復するために、同じ材質のものが見つかるまで、
何年でも待つという気の長い仕事。
こんな仕事もあるのだなぁと感動した覚えがあります。」
「この仕事に携わるようになったのは、手先が人よりも器用だったこと、
歴史が好きだったことが大きいと思います。」
「家具ひとつひとつに歴史というか、記録が残っている、
製作者の思い、使ってきた人の生活、、、
その記録をこれからも残していけたらと思います。」
もう一人の修復士 T
「学校ではデザインを学び、モノ作りに携わろうと思っていました。
ただ、モノづくりとは何なのかを考えたとき、
売れるようにするために、壊されることを前提にモノをつくること、
それがいいことなのかどうなのか疑問に感じてしまったのです。」
「一生をかけるなら、壊すためでなく、生かすための仕事をしていきたいと」
「それで絵の修復を学びに、イタリアへ留学しました。
絵だけでなく、額縁、家具など工房でさまざまなものの
修復技術を習得しました。」
「イタリアには個人宅などの普段の暮らしの中に素晴らしい家具が眠っています。
それを個人個人が当たり前のように直し、次の世代に大切に受け継いでいる。
本当に素晴らしいものをこれからも大切に受け継いでいけるように
修復したいと思います。」
普段はあまり語らない工房スタッフですが、
これからも修復について語って頂きます~
by T