夏休み前が忙しかったわけ | きなこ と ぱなっち

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きなこ母と娘ぱなっちの楽しい毎日です。

そもそも、どうしてお金もないのに夏休み一杯を日本で過ごすことになったからというと、
それは、日本の家族がチケットを買ってくれたから。


週末恒例の日本への電話で、
「夏休み暇にしているので、遊びに来てよ。」と、姉に懇願する(通常2年に一度は、姉が遊びに来ている)と、
「それも考えたんだけどさ、40万以上しちゃんだよ。イギリスからの二人分より高い。二人分くらい出してあげるから、仕事ないんだったら帰ってくれば?」
と、オファーがあった。


実は、わたしの方でも、夏休み、帰っちゃおうかなぁと考え始めていた。
だって、例えば、なにかアルバイト的な仕事に運良くありつけたとしよう。
それが、時給で£8だったとしよう。
ぱなっちの学童代が£3/時。
フルタイムで働いたとしても£56、学童代9時間を引いたら、£29にしかならない。
これが、もし半日4時間の仕事だったとしたら、1日£17にしかならない!
これは、通勤に30分しかかからない、村内にある仕事と想定した場合の話。
もし、遠方にある(ロンドンとか)会社だったら、まったく仕事をする意味がない。
(これじゃぁ、シングル・マムって働かないはずでしょ。いや、シングルでなくっても、よほどの高給取りでない限り、専業主婦に納まった方がずっと割がいい。)
というわけで、渡りに船で、この申し出をお受けすることに。


「じゃぁ、本気で航空券サーチしちゃおうかなっ。」
と、サーチすると、運良くお手ごろ価格のものが♪

翌日、「この値段だけど、ほんとに買ってもいい?」
と確認の電話をかけると、このとき電話をとったのが母。
「ネネが買ってくれるって言っていたので、チケット買おうと思うんだけど、ほんとうにいいのかな?」
と言うと、負けず嫌いの母が、
「そのくらい、ババが出してあげるから、帰って来い!」
ということで、ポチっと購入完了。


ところが、このチケットを買った翌日、応募していた会社から「1週間後に面接に来てくれないか。」とのメールが。
2週間後には日本。
そして戻るのは、1ヶ月後。


ここで突如として浮上してくるのが、ほとんどお世話になった感のないハロー・ワーク。
なんと、イギリスの職安は、面接用の服を買ってくれるのです!
この手当てをもらわずして、いったいここからなんの補助をうけたことになるのでしょうか!!

面接に行くことに。


が、イギリスの職安ですからね、この手続きのなんと煩雑なことか。
でも、なんとかがんばって、スーツとブラウスと靴を買ってもらいました。(普通は靴までは買ってくれないらしい。)


そして、面接を受け、一応帰り際に、翌週から1ヶ月ほど日本で休暇であることを告白。
でも、「メールは定期的にチェックするので、メールで連絡をして欲しい」と念押し。

そして、わたしとぱなっちは、日本へ。

成田からの空港バスの中で、なんとなく携帯のスイッチを入れると、
鳴ってる。
どうしようかなぁ、電話受け取ると、めちゃくちゃお金かかるんだよなぁ・・・・
メールで連絡してって言ってあるんだし
と、無視。


翌日も、また携帯に電話。
まぁしょうがないか、と受けると、やはり面接を受けた会社から。
「メッセージ聞いてくれた?」と明るい声。
「え?メールですか?」
「いや、君の家の電話にメッセージ残したんだけれど。」
「いえ。今日本なもので。(言ったんだけどな)」
「あーー、そう言えば、そんなこと言っていたよね。。。。実は、正式に仕事をオファーしたいと思って。いつ帰ってくる?」
「1ヶ月後の8月26日です。(ちゃんと言ったはずなたんだけどな)」
「・・・・」
若干ショックは隠しきれないようであった。
っていうか、人の言ったことちっとも聞いてないよ。(フォローが大変そうな上司だな)


でも、まぁ面接受ける前に友達が言っていた(休暇直前に面接を受けるのはあまりにも詐欺なような気がして、一応友達に相談してみた)のだけれど、
普通会社に勤めていれば辞表を提出してから辞めるまで1ヶ月必要だし、
その間にいろいろ手続き(健康証明とか推薦状とか)もあることだし、
長い夏休みから帰ったときに仕事が決まっているって、理想的じゃない!


というわけで、その後はメールでのやりとりで手続きを進め、
9月6日から働いております。

1ヶ月以上も待っていてくれた会社に感謝。