今日の梅ちゃん先生
![]()
家出して松子姉さんのところに行っていたお母さんが帰ってきた。
あたふたして、なぜか庭ホウキを握りしめて庭を掃きだしたお父さん![]()
「・・・おい。」
「はい
」
「梅子の作る飯は不味くていかん。
・・・もう、どこにも行くな。
やっぱり、おまえじゃなきゃだめだ。」
いいな~![]()
いつもなんにも言わない人だから、よけいに心に響く![]()
「おまえじゃなきゃだめだ」なんて言われたの、何十年も昔のことだわ~![]()
お母さんは毎日ご飯作って掃除して洗濯して、家電もない昔のことだから、それこそ一日中働き通し。
でも当たり前すぎて、誰もそのことにたいして、感謝もねぎらいの言葉もかけない。
家に帰ったら部屋がきれいになっていて、ご飯の用意が出来ていて、お風呂が沸いていて、洗濯物がきれいに畳まれている。
「お茶」って言ったらお茶が出てきて、「飯」って言ったらご飯が出てくる。
出てくるのが当然のような顔をしているお父さんを見て、お母さんはかわいそうだなあと思うけど、でも独身の頃の私も、結局一緒だったんだなあと思う![]()
冬は、それこそ11月の終わりから5月くらいまで毎週のようにスキーに行っていたし、平日も友達や彼氏と急に会うことになって「夕飯いらないから」と電話したりして、一度だけ、
「あんたのご飯や洗濯の番だけしてるわけじゃないから
」
ってものすごく怒られたけど、梅子のお母さんの気持ちと一緒だったんだなって、今ならわかる。
結婚してみて、スキーやダイビングから帰って洗濯物の山を眺めると、うんざりするもの![]()
せっかく夕飯作ったのに、急に「今飲みに行くことになったからいらない。」と言われると、「もっと早く行ってくれればいいのに
」って、腹立つもの![]()
その当たり前を、当たり前のように思わせてくれるから、しあわせなんだと思う。
お母さんが家出して、松子の家から電話がかかってきたとき、
「私がいなくて大変でしょう。」
とお母さんが言うと
「おばあさまと私とでなんとかするから大丈夫。」
と梅子が言った。
私がいなくても、全然困らないのね。
自分の存在価値を否定されたような気がして、お母さんは悲しそうな顔をしていた。
こんな風に、よかれと思ってしたことがかえって人を傷つけたり、何気ないひと言が人を傷つけていることって、いっぱいあるんだなと思う。
つい先日友達に、
「私も気づかないで人を傷つけていることがきっといっぱいあって、あとで気づいて死にたくなることもあるけど、でもそのときに戻って謝ることはできないから、今居るひとに出来ることをしていこうと思うよ。
そうやって循環していけばいいんじゃないかな。」
って言ったばかり。
なんだか、見させられてるなあって思う。
当たり前のことを、感謝して生きて行こうと思う。