県庁おもてなし課/角川書店(角川グループパブリッシング)
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地方には、光がある物語が元気にする、町、人、恋。とある県庁に突如生まれた新部署“おもてなし課”
観光立県を目指すべく、若手職員の掛水は、振興企画の一環として、地元出身の人気作家に観光特使就任を打診するが…。
「バカか、あんたらは」。
いきなり浴びせかけられる言葉に掛水は思い悩む―いったい何がダメなんだ!?
掛水とおもてなし課の、地方活性化にかける苦しくも輝かしい日々が始まった。


高知県に、実際「おもてなし課」というのは存在するらしい。
高知県を、観光立県にするべく、「遊びに来てくれたらおもてなししますよ~ビックリマーク」って趣旨なのだけど、そこはほら、行政だから、民間の感覚とちょっとばかりかずいぶんかけ離れてる汗
まずは県内出身者に観光特使を任命して、名刺を配ってもらおうということになったのだけど、投げっぱなしで1ヶ月ほったらかし。
あきれた作家の吉門が、おもてなし課に電話を掛け、対応に出た掛水に苦言&助言をする。
実は、この作家の吉門って、有川さん本人なのね目
後ろにおもてなし課との対談が載っているのだけど、観光大使を依頼され、その後ぜんぜん音沙汰がないから「あの話は流れたと思っていのかしらはてなマーク」とメールしたら、「いや、流れてないですビックリマーク」って話になってそれからのことが、ほとんど小説に使われている困る

吉門の助言(なんて生易しいものではないが)で、頭が固くて腰の重い行政に、民間の庶民感覚の若い女の子の多紀をバイトで雇い、担当の掛水のアシスタントにつかせる。
吉門の投げたヒントに四苦八苦し、多紀の助言に助けられながら最初は振り回されていた掛水が徐々に成長し、そこに恋も絡むのだけど、これって、「全国の観光課の人たちが読んだらいいんじゃないひらめき電球」って思うほど、ここに来たくなるようにするにはどうするかっていうようないろんな発想が組み込まれている。
もちろん、観光だけじゃなくて、企業やお店にも共通するものがある。
読んでいるこっちも一緒になって、「そうそう、やっぱりトイレは大切なのよビックリマーク」とか、「そうか、ここを発展させれば面白いよね。」なんて思う。
作家さんの視点というのも面白くて、「次にどんなアイデアが出てくるのはてなマーク」ってワクワクしながら一気に読んじゃったニコニコ

高知は、四万十川はじめ、きれいな川が多い。
山間部が綺麗に保たれ自然も多い。
アウトドアスポーツもメッカでもある。
名付けて、「高知まるごとレジャーランド化計画ビックリマーク


方言が出てくるのだけど、高知は父方の祖母の出身地で、親戚が多く小さいころはよく遊びに行った。
高知城やよさこい祭り、なぜか桂浜で竹馬をしたりと、いろいろ思い出はあるけれど、やはり一番の思い出は川で泳いだことで、水の冷たさ、綺麗さはもちろんのこと、いちばん驚いたのは祖父の白いふんどしだったショック!
私は覚えていないのだけど、あまりに印象的だったので母に言ったらしく、祖父はそのあとパンツ党にしたそうだ苦笑

なので、高知は身近だし、方言にもなじみがある。
「○○しゆうが」とか、「○○じゃき」とか、「○○しちゅう」とか、祖母が言っていたことばを懐かしく思いだし、読んでいてうれしかった。