先月のことだけど、シネギャラリーの無料鑑賞券の期限が3月いっぱいで切れるので、観に行ってきた。

中国の歴史ものは大好きラブラブ

運命の子

本は読んでいないけれど、


運命の子 (角川文庫)/陳 凱歌
¥660
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今から約2600年前の中国・春秋時代、晋の国。

敵対する武官の謀略により、趙氏は一族300人を皆殺しにされるが、生まれたばかりの男の赤子だけ、母である妃の機転で難を逃れた。

「この子が大きくなっても、仇が誰なのか教えないで」出産に立ち会った医師に最後の言葉を残し、妃は自害。

医師は、趙氏の根絶やしを図る武官から赤子を守ろうと奔走するが、その子の命と引きかえに、彼自身の子を殺されてしまう。

さらには愛する妻までも…。

武官への復讐を誓った医師は、幾多の犠牲のうえに生き延びた孤児を引きとり、武官の門客となった。

何も知らない武官は趙氏最後の子を溺愛し、何も知らない孤児は医師を「父さん」、武官を「父上」と呼び慕うようになる。

それが、医師の狙いだった。

武官の孤児に対する愛が深くなればなるほど、孤児から受ける復讐のダメージも深くなる。

やがて15年の歳月が経ち、2人の「父」に育てられた運命の子が、すべてを知る時がやってくる。



史実なのだそう。

何も知らず自分の両親を殺した武漢を慕う息子と、自分が滅ぼした一族の子と知らずに溺愛する武官。

あまりにもかわいがりすぎて、息子は父さん(医師)よりも父上(武官)にべったりになり、心配性の父に反抗していく。

※父上というのは、生みの父親とは別に、後見人を立てる制度。

ある日、本当のことを言うことになるが、まったく信じてもらえず、かえって父に反抗するように。

武官のほうは疑いながらも薄々気づき、初陣で息子が敵に囲まれているときに助けに行かずに、その場を後にしようとするが、

「父上、助けて」

の声に引き返し、息子を助け、代わりに自分が傷を負う。

解毒剤はひとつ。

妻子の仇を打ちたい医師は渡すのを拒むが、息子は無理やり奪い取り、武官のもとに。

死をまぬかれた武官は、いったんは遺児であるとの疑いを晴らすが、医師から本当のことを聞き、ふたりは剣を取って対峙する。


「情」、なんだよね。

母親は、

「この子が大きくなっても、仇が誰なのか教えないで。」

と言って自害する。

40歳を過ぎてから子を授かった医師は、遺児と間違えられて殺された息子への復讐のため、成長し真実を教えて仇を取るために育てる。

だから、普通の復讐劇とはちょっと違う。


武官が息子を溺愛すればするほど、復習されるときのダメージが大きくなる。

けれども、息子は知らないわけだから、真実を知り愛を憎悪に変えられるかというと、「情」がからむから難しい。

それに自分の本当の両親を覚えていないわけだし・・・

武官にしたって、一度は見殺しにしようと思ったのに、「情」に引きずられて助けに戻った。

観ている方も、ものすごく複雑。


復讐して親の仇を取って、それで心から満足できたのか。

後味は、残るよね。


割り切れない。

それが、人間なのだものね。


何千年経っても、人の心の在り方は、変わらないんだなあと思う。

ちなみに、少年期と青年期を演じた息子役の二人は、アメリカ育ちで中国語を話せないそう。

それが、役の上でも完全にべったりな親子間になれないっていう効果もあったそうな。



映像も衣装も美しいです。



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