同時に何冊も読む能力はないけれど、並行して2冊は読んでいる。

お風呂の中は読書タイムなのだけど、人に借りた本は誤って湯船に落としたらいけないので、もっぱら外で。

図書館で借りた本や、自分で買ってきた本はお風呂の読書タイム用に。

首までどっぷりつかって、お風呂の蓋をギリギリまで引っ張ってきて、その上にバスタオルで包んだ本を置いて読む。

おもしろい本なんて読んじゃうと、「ここで止めておこうビックリマーク」っていうのが出来なくて、あっという間に1時間2時間が簡単に過ぎ去ってしまい、寝不足にあせる

頭の中から汗が滝のように流れ、上がるときには茹でタコのようになっているけれど、おかげで新陳代謝が良くなっているのか基礎代謝が上がっているようで、寝る前と朝とでは体重が500グラム~1キロくらい違うダウン

邪気が溜まってきたなあとか、なんだか変なのが張っついたかもはてなマークていうときにも、これだけ浸かればたいてい取れるナイスグッド

ということで、昨夜お風呂の中で読み始めたら止まらなくなってしまい、2時間近く掛けて完読してしまった本の紹介をビックリマーク

お風呂から出たら1時半ガーン

おかげで今日は寝不足だわ苦笑

本当は本以外に書きたい話もいっぱいあるのだけど、とりあえず忘れないうちにDASH!


母さんのコロッケ ~懸命に命をつなぐ、ひとつの家族の物語~/喜多川 泰
¥1,470
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脱サラして塾を立ち上げた主人公・秀平。

自分の仕事に疑問を抱いていた彼は、子供たちに「挑戦する勇気」を与える塾を作ろうとしていた。

だが、思うように生徒は集まらず焦りと不安を感じる日々が続く。

そんなある日、たまたま買ったのど飴「ルーツキャンディ」をなめてみると…。

子供のときは気づかなかった、親の愛の大きさ―。

ベストセラー作家が贈る究極の家族小説。


秀平は大手の自動車会社に勤めていたのだけど、40歳を過ぎてノルマに追われ、まだ新車に乗っている人に新車の購入を勧めているときに、

「自分の会社が儲かることも、自分の家族が生活していくことももちろん大切だけれど、もっと世の中が良くなることをしたい。

子供が大きくなったとき、こんな国にしてくれて、こんな世界を残してくれてありがとうと言ってもらえる将来を作りたい。」

という気持ちになり、会社を辞めて塾を作った。

が、現実は大変で貯金を切り崩しながら生活している毎日だ。

二人目を出産間近に控えた妻が秀平の実家に行く日、秀平は咳が止まらなくなってしまい、駅のコンビニで制服ではなく着物を着た女性店員から、「ルーツキャンディ」という不思議なキャンディを買う。

電車の中でひとつなめてみると、昭和20年の映像が浮かび上がる。


満州から日本に帰る電車の中の祖父母と伯父、伯母たち。

結局帰る船はなく、また引き戻され、お腹の大きな祖母は栄養失調と過労で早産し、母子共に亡くなる。

終戦後ソ連軍が侵攻し、男たちはシベリアに連行されるが、祖父は妻が亡くなりまだ幼い子供がいるために、残った女子供、年老いたものたちをまとめる役目として、男としてたった一人シベリア行きを免れて、みなと日本に帰ってくる。


それから、キャンディをひとつなめるたびに、父方、母方の祖父母、そして両親という、自分のルーツが写し出され、現代の自分と並行して物語は進んでいく。


祖父母や両親の苦労を見させられて、今自分が生きていること、命をつなげてもらったことに改めて感謝する。


小説なのに、スピリチュアル。


「辛いことがあったときには、、絶対いいことがある。

振り子の法則。

今回はつらい方に振れたのだから、その反動で次はきっといいことがたくさんあるよ」


「自分の人生に必要なものだけを持って生まれてきた。

すべての人間には使命があり、それを果たすために、必要なものはちゃんと持って生まれてきている。

自分が持ってこなかったものを嘆く必要はない。

それは自分の使命を果たすために必要ないと、自分の判断で置いてきたものだからね。」


「今の子供たちは、自分のほしいものを手に入れ続けるのが幸せだと教えられて育つ。

しかし、その先に待っているものは幸せではない。

人間は自分が誰かから必要とされていると感じて初めて幸せを感じることができる。」


「自分が何をするかよりも、誰と出会うか。

その出会いは、自分が今出来ることを精いっぱいやっていく中で自然とやってくる。

同じ志を持ったもの同志は惹かれあって出会う。」


「希望ではくて、覚悟を決める

どんなことが起ころうとも、それを受け入れて今を精一杯生きる」


「お前は宇宙の秩序に生かされている。

お前が生きているのではない。

生かされているうちは、今日という一日を与えられたことに感謝して、今日一日使命を果たすために、全力で今を楽しめばいい。

それが生きると言うことだ。」


まるで、美輪さん がお話されているようだわ目

作者は、この手の本をそうとう読んでいると思うわ。

でもスピリチュアルって、本当は当たり前のことだものね。


震災の後に書かれた本。

何がいちばん大事かということを、今一度考えてみなければいけない時期。

人はひとりで生きているわけではないんだよね。

私の父は高知で、母は鳥取で疎開し、空襲にも合わず、食べ物の心配もそれほどせずに済んで元気に育ってくれたから、今私がいる。

母の弟は赤ん坊の時に栄養失調で亡くなっている。

夫の両親は大陸から無事に日本に帰ってこられたから、生まれてきた。

そのことに、感謝しなくっちゃ。


しかし、本を手に取ったときは知らなかったのだけど、また満州の話だ。

「流転の子」の羅生さんは5歳だったけれど、この主人公の母も5歳だった。

流転の子 を読んだあと、ちょうど先週、テレビをつけたらNHKで「開拓者たち 」の再放送を放映していた。

ドラマのyoutube


4話あるうちの3話からだったのだけれど、満州から命からがら日本に帰ってきたのに、親戚には疎まれ住む家も土地もなく苦労する姿や、満州から日本に向かう電車の中で捕えられ戦犯収容所に送られて、毎日自分の犯した罪を書かされたり、文化大革命や中国残留孤児の話や、生存者の証言を聞いて、「同じ場所で、同じ体験をした人が多かったんだなあ」ということと、戦争は昭和20年で終わったのではなく、そのあと日本に帰ってこられるのに10年も20年もかかり、そして原爆の後遺症を含めたら、今だってずっと続いているんだなあと思った。


今、戦前戦後の話をドラマ等で取り上げられているのは、震災後の今と共通している部分が多々あるということと、その時代に学ぶことが多いからなのよね、きっと。