静岡県男女共同参画センターあざれあから のメルマガ

レポートの転載許可を取って送られているとのことなので、転記しても大丈夫なのかなと思って転記します。

まず、身近な人を守ることが大切なんですよね。

震災に関するテレビ映像の子どもたちへの影響と対応について

静岡県立こども病院 こころの診療科


地震発生直後から、メディアは終日被災状況を放映しています。子どもたちは、その映像に影響を受けている可能性があります。

・子どもは悲惨なニュース映像によって心的な外傷を受ける可能性が有るとの報告があります。地震発生以降、子どもの様子に変化はありませんか。

・子どもたちには「ここは安全だ」という感覚がもっとも必要です。

・以下年齢によって関わるポイント

・乳児 

ご両親がそわそわしていることを感じ、それに加え、テレビからの普段聞きなれない緊迫した声・音・映像を感じているため落ち着かなかったり、ぐずったり、睡眠のリズムが乱れているかもしれません。

震災のテレビ映像から遠ざけ、一番の安全基地であるご両親にゆっくり抱っこしてもらい、いつものように話しかけて遊ぶ時間を積極的につくるなど、安心感を五感で感じられるようにしてあげてください。

・幼児 

様々な視点で物事を考えることはまだ難しいので、自分が見た情報が最も強い影響を与えます。テレビの映像が、いつ・どこでおこったのかということを理解できず、すぐそばで起こったと捉えがちです。自分にも同じ事が起こる、自分は安全なところにいないと感じているかもしれません。

繰り返し同じ映像を見ていると、繰り返し同じことが起こっていると誤解しがちです。

遊びや質問のなかに、子どもたちがどう理解しているかが出てくることがあります。その遊びや言葉を遮ることなく表現させ、誤解しているところを正してあげてください。そして「ここは安全だよ」としっかり伝えてあげてください。また、乳児と同じく安心感を五感で感じることも大切です。

・学童 

どこで何が起こったかを理解できる年齢です。しかし好奇心も強く、何がどうなっているのか・津波とはどんなものかなど、テレビで見た映像からさらに色々な事を知りたくなり、それらの事で頭が一杯になることがあります。反対にゲームなどの影響で本当の事とは思えず、何の感情も動いていないかのようにテレビを見ているかもしれません。好奇心旺盛で、いろんな事を話したがる場合は、中断せず、話や質問を聞いて、正しい情報を伝えてください。反応がある場合もそうでない場合も、現地には支援の手が差し伸べられていて、だんだん復興しているという希望を伝えていくことも大切です。

・中学生・高校生 

大人と同じ視点でテレビの報道を見ていると思います。映像を見るか見ないかの判断も自分で出来るようになってきますので、その意思を尊重してください。  

    

それと同時に、大人たちの対応を冷静に見ていたり、東北地方に対する新しい見方をしたり、自分に何ができるかを考えていることもあります。大人とそれらのことについて話をしたり、同じ年代の友達と自分の考えを話すことで、どんな考えが社会に受け入れられるのか、どんな考えを他の人はもつのかを学ぶ機会になるかもしれません。

また、このような映像を見て不安を感じたり恐いと思うことは、大人も同じで、自然な反応だということも伝えてあげてください。

・大人へのアドバイス(心理士より)

不安は体内でアドレナリンを放出し、軽い興奮状態を引き起こします。これによって、不必要に感情があふれだしたり、いらいらしやすくなったり、知らぬうちに身体的な疲労が蓄積したりします。また、「何かをしなければ」という気持ちにもなりやすく、やたら行動してしまうこともあります。今はそんな自分に「落ち着いていよう」と声をかけてください。自分を守るために大切なことです。自分をこうして守ることが周りにいる人も安心させます。

テレビはあまり長時間見続けないようにしましょう。インターネットやラジオに切り替えることを意識してください。特に子どもには気をつけてあげてください。こういう

時期にアニメや映画をみるなんてと思われるかもしれませんが、時々はそうしてください。過去にも、テレビ放映での二次受傷の問題が多々ありました。涙がよく出たり、妙な罪悪感が湧いてきたり、お腹のあたりがぎゅっとしてきたらテレビを消したり、違う番組をみるようにしましょう。

こういう時こそ、「やわらかい心を意識してもつ」ことです。極端な情報の解釈を人に押しつけたり、偏った情報から「こうなんだ」と結論を急いだりしないようにしましょう。前述したように人や状況に腹がたつこともあるかもしれませんが、今、悪者や敵を作らないように意識してください。協力しあう仲間だと理解し、多々不手際や不便なことがありますが、「限界のあるなかで頑張っている」という思いで感謝を忘れないようにこころがけましょう。