- 昨日ブログに戦争の映画の感想を載せたので 、前に読んだ本の話を。
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赤塚不二夫、ちばてつや、森田拳次、古谷三敏、北見けんいち達旧満州育ちの漫画家9人による画文集。戦争の悲惨さと、時代に翻弄されながらも逞しくしたたかに生きた人々の姿を、少年の眼を通して描いた。
図書館のどこに返してよいかわからない棚に置いてあった。
実際に戦争を体験した漫画家の方々が、まんがと文で体験談を綴ってある。
まだ未就学児や小学校に上がったばかりの幼い子供たちの壮絶な体験談。
まだ20代の若い母親が、髪の毛を散切りにし、背中に子供をおぶい、前に荷物を括り付け、両手に子供の手を握って果てしない道のりを歩く。
手が離れたら、もしかしたら中国残留孤児になっていたかもしれない。
五木寛之さんも中国から引き揚げた一人で、エッセイで「国が安全というものは危険なので信じない」というようなことを書いていらっしゃった。
散々大丈夫だ、安全だと言われて、いざ危ないとなったときにはもう国の偉い人たちは引き上げた後だったそうだ。
死と常に直面しながら命からがら日本に返ってきた。
人の優しさも残虐さもイヤというほど見せつけられた。
満州育ちには指揮者の小沢征爾さんもいらっしゃって、果てしなく続く地平線を見て育った人たちは、死生観の違いかみなスケールが大きい。
戦争は人を変える。
でも、心が変わらない人もいる。
戦時中に部下や雇っていた中国人と家族と同じように接していた人たちは、終戦後に食べ物をもらったりいろいろ助けてもらったけれど、戦時中に権力を傘に中国人にひどいことをしていた人たちは、自分がしたことと同じ目にあった。
中国の人が日本人を憎んでみんなひどいことをしたわけじゃない。
個人個人は違う。
結局、どんなことも、自分がしたことは自分に返ってくるんだな。
戦争は、体験した人に聴くのがいちばん。
祖父母には聞きそびれてしまった。
