対談番組が好きで、日曜7時の「僕らの時代 」はいつも録画している。
人との会話の中で、はっと気づかされることが多々ある。
昨日は、永瀬正敏さん、小泉今日子さん、古田新太さんの3人。
古田さんとキョンキョンは45歳で、永瀬さんは44歳。
キョンキョンと永瀬さんは結婚して紆余曲折があって離婚して、今こうやってお互いの目を見て話すことができる。
今普通に話すことができる年月を、ちゃんとふたりとも過ごしてきた証拠だ。
古田さんもキョンキョンも、去年老眼鏡を作ったそうで、アイドルだったころの残像を知っている世代に、
「老眼鏡してるんだよ~
」
ってイジメてやりたいって言うキョンキョンが、ほんとうにカッコイイと思う。
「若く見られたくない。
見られてもシャク.
45年間、生きてるんだぞ~って。」
歳は毎年、みな平等に一年ずつ取る。
その1年は二度と戻らないから、一年一年が愛おしいと思えるようになった。
若く見られたいとか、人からどう見られるかということに興味がなくなったら、歳を取るのがほんとうに楽しくなった。
そりゃ、若いというだけでチヤホヤしてもらった時代は楽しかったけれど、戻りたいとは思わない。
会うとすぐに人に歳を聞いてくる人や、「いくつに見える」って言う人が苦手。
実年齢より若く言わなければならないので気を使う。
「もう歳だから」という人も好きじゃない。
歳という枠から解放されると、もっと自由になれるのに。
50代、60代のほうが、絶対にステキだと思う。
老眼鏡なんて、普通の女優さんは隠すところなのに、さらっと言えてしまうキョンキョンはとってもカッコイイ。
媚びずに自然体のところがいい。
私は近眼なので老眼はまだだけど、老眼鏡をかけるようになっても、生理が止まっても、それほどショックは受けないような気がする。
それこそ、キョンキョンの言うところの『老いを楽しむ』
更年期も、今は環境や食事が悪いので30代からプチ更年期になる人もいるけれど、一生更年期にならない人もいる。
でも、『老いを楽しむ』って気持ちでいたら、それほど怖くなくなるのかもしれないね。
3人ともバブル景気を経験している世代。
カラーテレビ、全自動洗濯機、留守番電話、ウォシュレット、ファックス、ラジカセ、VHSデッキ、レーザーディスク、テレフォンカード、CD、ポケベル、テレフォンカード、携帯電話、インターネット、パソコン。
時代の移り変りをすべて見ているお得な世代。
私も、カラーテレビが家に来たのを今でも鮮明に覚えているし、携帯も留守番電話もなかった時代に、彼からの電話を速攻で家に帰ってきてじっと待っていた不便さも、暇つぶしにレコード店に行ってジャケットをまるで絵画を見るように、飽きずに眺めていたことも経験している。
カラオケボックスなんてなかったから、スナックで他のお客さんに交じって歌った。
黒電話がプッシュフォンになり、留守電機能がつき、ファックス機能がつき、ポケベルを経て携帯電話になった。
テレビも録画できなかったから、その時間に家にいなければあきらめるしかなかった。
不自由だったけれど、次から次へと便利なものが生まれる豊かな時代。
毎日のようにお寿司やフランス料理を食べに連れて行ってもらったり、日本中が浮かれている時代に若いころ贅沢させてもらって、ほんとうによかったなと思える。
今の時代はなんでも最初からそろっていて、感動がない。
不便を便利にするものは、もうあまり生まれない。
バブルがはじけた後に生まれて、卒業しても就職先が見つからない今の時代の子たちは、日本の良い時代を知らないから、ある意味かわいそうなのかもしれないけれど、その時代はその時代に生まれる意味がある。
それぞれが、いちばん良い時代に生まれたと思っていれば、人生が楽しくなるね。