最近の映画は2週間で終わってしまうので、「これを観るんだ
」って強く決めておかないと、あっという間に見過ごしてしまう。
今日が最終日の、「マザー・ウォーター 」を観に行った。
出演
小林聡美、小泉今日子、加瀬亮、市川実日子、永山絢斗、光石研、もたいまさこ
あらすじ
不変な中にヒタヒタと進化を続ける、そんなシンプルな美意識を貫いてきた街、京都。
街をよこぎる大きな川と、その川に繋がるいくつもの小さな川や湧き水。そんな確かな水の流れがある京都の街に住み始めたのは、芯で水を感じる三人の女たち。豆腐を売るハツミ(市川実日子)。
コーヒー店を始めるタカコ(小泉今日子)。
そして、ウィスキーしか置いてないバーを営むセツコ(小林聡美)。
多くを語らず、そよぐ風のように暮らす三人の女たちにかかわることによって、やがてそこに住む人たちの心にも、新しい風が吹き抜けていく。
今一番大事なこととは――。
そんな人の思いが静かに強く、いま、京都の川から流れ始める。
「かもめ食堂」や「めがね 」が好きだったから、きっと気に入るはず。
小林さんも、もたいさんも、背筋がシャンとして、こびないところが良い。
そして、滅多に笑わないのに、かわいいなあと思う。
京都が舞台だけど、名所は出てこない。
川面や路地裏。
シロツメクサを摘んだ原っぱ。
ずっと昔歩いたような、懐かしい場所。
ウイスキーの水割りを、丁寧に作る。
コーヒーを丁寧に淹れる。
お豆腐を、水の中で丁寧に切る。
自分のために、丁寧にご飯を作る。
空を眺める。
公園で日向ぼっこしながら卵サンドを食べる。
水筒の飲み物を、木で出来たカップに注いで飲む。
お豆腐屋さんの店先のベンチで、出来立てのお豆腐をスプーンで食べる。
アパートのベランダで夕ご飯を食べる。
八百屋さんで、量り売りの野菜を買う。
買い物かごを持ち歩く。
よちよち歩きの子供を、みんなで面倒見る。
特別な人は誰もいない。
特別なことは何もない。
こんなシンプルなことが、ほんとうはとても贅沢なんだと気づかせてくれる。
心の奥底を、なんだかほっとさせてくれる映画だった。
丁寧にご飯を作りたくなった。
公園のベンチに座って、空を眺めたくなった。
自転車で帰る途中、お豆腐やさんによってお豆腐を1丁買った。
映画と同じように水の中でお豆腐を切ってくれて、なんだかうれしかった。
ものを丁寧に扱うって、丁寧に生きるのとおんなじなんだよね。
映画の中で出てきた、心に残った言葉![]()
「自分が決めたことなら、何をやってもおもしろいよ。
どっちに転んでもなんとかなる。
一度転んでみなよ。
浮き上がるから。」
「もっと簡単に考えてみたら」
私はしょっちゅう夫に
「そんなに簡単に考えるなっ
」
って言われているんだけどね![]()