ご訪問ありがとうございます
ポッカリ空いた
心のケア専門家
川崎早苗です。
さて
長いお話になりますが
お付き合いいただけますか?
今日は父の月命日
今年最後のお墓参りへ
遠い場所での仕事を
終えてから向かったので、
着いたのは
なんと17時前
でも、おかげで
陽が沈む前
こんな素敵な空を眺める事ができました
私が
喪失の心に寄り添う
ポッカリ空いた心のケア専門家に
なりたいと思ったきっかけを
父の月命日に考えました。
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私が30代の頃
大好きな父が死にました
突然のがん告知から8か月間
元気だった父の
変わりゆく姿を
目の当たりにしながら、
闘病生活を支えてきました
そして余命告知通りのお別れ
人生まだまだこれからという
60歳の生涯でした
大変だった介護が終わった時
心にポッカリ穴が空いたような感覚を
味わったことを覚えています
その反対に葬儀の前後の記憶が
空しさと記憶の封じ込め
「なんか、おかしい・・・」
と言う父を病院に連れていかなかった私
もっと早くに気が付いていたら、、、
という自責の念にもおそわれました。
初診で癌の存在を見落とした町医者に
腹を立て
あれさえなかったら・・・
これが違っていたら・・・と
後で考えても無駄な事ばかり考える
慰めてくれる言葉も
私の中には
入ってこなくて
心のどこかで
突き返す
あの時の私は
父を失った哀しみによって
普通ではない様々な反応が出ていた
その状態こそ
『グリーフ』状態だったのだと
『グリーフケア』を学んだ今は
わかります。
20年たった今でも
私自身が
自分のために続けている
『グリーフケア』
それが毎月1回
月命日に行く
お墓参りです
父のお墓をタオルでキレイに拭きながら
話しかける
冬はポットにお湯を入れて
持っていくんです
タオルからの湯気が
空に水蒸気となって上がっていくのが
キラキラとして美しい
「背中かいてくれ~」と
よく言っていたから
墓石の背中部分は
特にキレイに
背中をかくように
磨くのです
その時間は
私の月一回の
心のメンテナンスとなっています。
記憶があやふあやになりつつある
母を連れて行くのも
後で後悔しないための
親孝行のつもりです
きっと
人それぞれの乗り越え方がある
私は父の死がきっかけて
生と死を考えるようになり
葬儀の司会を始めて10数年
1000人以上の
様々なお別れのシーンに
立ち会わせていただき
人生の物語を聴いてきました
人生の中で
誰もが1度は経験する
大切な人との別れ
死について語るのはタブーとされ
縁起でもない
まだまだ先の話だと
敬遠される話題ですよね
でも
確実に訪れる
確実に通常の心ではなくなる
ならば先に知っておけば
心構えを持っておけば
その時を迎えた時
少しだけかもしれないけれど
心の保ち方が違ってくるかもしれないと
思うのです
※もちろん、様々な別れ方があるので、
一概にはいえませんが
そして
人との別れだけでなく
様々な喪失の心のケアができたなら・・・・と
父の月命日に
この道へのきっかけを思いました
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喪失の哀しみによる様々な反応
『グリーフ』を知ることは
●哀しみを打ち明けやすい場所ができます
●人の心に寄り添うことができます
●グリーフは人との死別だけでなく
ペットとのお別れ、災害、失業、転職離婚、病気など
日常の中でたくさん起りうることだとわかります
●心構えを持つことで
今その瞬間を大事にすることができ
よりよい関わりができるようになります
私の夢は
自然いっぱいの景色のいい場所に
〝心の寄り場所〟
をつくること
ポッカリ心に穴が空いた人たちが
気軽に立ち寄って
おしゃべりできる場所を
風邪引いたから
ちょっと医者行ってくるわ!
みたいな感じに
お茶飲んで
みんなでアルバム見返したり
お手紙書いたり
お花のアレンジしたり
人生計画たててみたり
ただ本を読んだり
お昼寝したり
夢の場所をつくるのは
まだまだ先かもしれないけれど
まずはポッカリ空いた心
『グリーフ』のことを
身近に感じ
知ってもらうことから
そして
みんなで
やさしくなれるところから
長文にお付き合いいただき
ありがとうございました