肘内障
6歳くらいまでの小児に好発する
肘が亜脱臼の状態になる疾患のことをさします。
亜脱臼とは橈骨頭が橈骨輪状靭帯から逸脱しかけた状態を肘内障ではさします。
発生機序
転倒しそうになったり、道路などに急に飛び出したりした小児の手を親が引っ張って生じるという例が多い。
病気がみえる11運動器・整形外科P342より抜粋
再発を繰り返すこともあるが、成長するにつれて発症しなくなる。
症状
患部の疼痛を認めるが、腫脹・発赤・皮下出血などはみられない。
その他上肢下垂、自動運動不能、患肢を押さえている(肘の動作時の疼痛を回避するため)などがあげられる。
徒手整復されない場合は骨折を疑う。