以前にブログに書いた通り、私は大昔に中学受験を経験したことがあります。その頃はサピックスはなく、四谷大塚でした。そのころの受験と今の違いの一つがゲーム・YouTubeの誘惑ではないかと思います。私が子供の時代にはそれほど魅力のある遊具はなく、その代わりに昼間は外で野球やキックベースをして遊び、夜は勉強に集中できたような気がします。

 

うちも小学校4年生になるまでは、任天堂スイッチやYouTubeに接する機会はありませんでした。まず仲のよい子供達が遊んでいる(一緒に遊ばないと会話に入れない)という理由で任天堂スイッチを購入し、さらにIpadでのマインクラフトと拡大し、放課後や休みの日は子供の友人と集まってこればっかりです。さらにコロナで学校からIpadが支給されるとクラス内の共通の話題はYouTube動画であり、受験が終わった今ではスマホのラインでの会話も気になるようです。

 

オンライン系のゲームやラインはきりがないので、受験中は禁止にしました。一方でゲームやYoutubeは、勉強時間以外は気分転換としてきちんと切替ができるならばOKとしていました。(下のブログ参照) このきちんとスケジュール通り勉強したらゲームOKというルールは、息子の勉強の強力なインセンティブになりました。うちはスケジュール管理・勉強時間の確保を重視していましたが、入試が終わるまで、淡々と勉強スケジュールを厳守することができた最大の功労者はゲームかもしれません。つまりきちんと勉強すればゲームができる、ゲームをするために集中して勉強する、この繰り返しです。入試直前期でも特に緊張ややる気スイッチのようなものもなく、淡々とこなしていたのはこの発想が背景にあった気がします。そう考えると子供が大好きなもの(特に男の子はゲームだと思います)を我慢させずに、一定量は容認してニンジンとして活用すれば、馬(子供)は長く走り続けることができるのかもしれません。

 

幸いコロナによる在宅勤務もあり、うちでは親の視線がなく完全に一人で家で勉強する時間は少なかったです。任天堂スイッチは時間管理、Ipadはパスワードロックをかけてはいましたが、もしも完全に一人で勉強していたら、あの強力な誘惑を断ち切って勉強に集中できたのかは疑問です。何か親の目を盗んで遊ぶテクニックを友人から習得して、没頭してしまったかもしれません。

 

いずれにしろ現在の中学受験環境下ではゲームは逃げられないし、完全にゲームを遮断すると強力な副作用(子供の受験の拒否、学校での疎外感)が出ることすらあり得ます。よってそれぞれの家庭の環境において、いろいろ工夫している課題だと思います。