2019年4月
4月上旬のある夜、咳が止まらなくなった。
2月下旬から始まった喘息の治療はなかなか効果が出ず、ステロイドを減薬しては悪化し、また飲み始めるということを何度か繰り返していた。
この時、プレドニンは飲んでいなかった。
何時間も続けて咳が出て、息ががうまくできない。
これが喘息の発作ってやつだろうか。
この頃は、横になると苦しくてなかなか寝つけないことも多かった。
救急車を呼ぼうか?
でも子どもは熟睡しているし…ああそうだ。メプチンがあったっけ。発作の時にと処方して貰ったものだ。
メプチンを吸った。夫が心配して背中をさすってくれたら、いくらか呼吸が楽になった。
翌朝、38度の熱が出た。肋骨も痛いし運転が不安なので、母に頼んで病院へ連れて行ってもらう。
レントゲンを撮ると、右の肺に影がある。
肺炎との診断だった。
ステロイド治療を続けていると免疫が弱くなり、肺炎をおこすことはよくあるらしい。
薬を飲み、自宅で二週間安静にするようにと言われた。外出も禁止。ふと入院はしなくて良いのかなと思ったが、そういう指示がないのはきっとその程度の肺炎なんだろう。
家事は母が通ってやってくれることになった。
本当に申し訳ない。
……………
二週間後に呼吸器内科を受診する。
まだ肺に薄い影があるとのこと。肺炎はまだ治らない。
院長 あなたは治りが悪いね。肺に炎症の跡が残っているけど、おそらく菌はもういないだろう。
治らなかったら精密検査も考えましょう。
またステロイド治療が始まった。
連休中、具合の悪い人が受診できるように何日か病院を開けるから、その時もう一度受診するよう指示があった。
肺炎がそんなに治らないのはおかしい。
両親には別の病院を受診するよう勧められた。私もそう思ったが、ステロイドの治療は服薬する量や期間が決められいる。なんとなく治療中は他の病院を受診するのが難しく感じてしまった。
それに間もなく大型連休。どのみち何処の病院も休みだ。私は3月末に退職していたため、手元にまだ保険証もなかった。
仮に別の病院を受診するとしたら、院長にセカンドオピニオンを受けたいの言えば良いの?それとも紹介状を書いてもらえば良い?
どちらにしても、また受診してあの少し偏屈な院長にお願いしなければならない。
でも、喘息ってこんなに苦しいの?
常に息苦しいし寝不足で体もだるい。相変わらず、肋骨も痛い。私はまともな判断ができなくなっていたのかもしれない。
せめて、この時点でほかの病院へ行っていたら…
でもその時は、別の病院へ行く気力も体力も残っていなかった。
……………
4月末、やっと新しい保険証が届く。
5月に入り、連休中の指定された日に呼吸器内科を受診した。
ステロイドの効果なのか、体調は少しだけ良くなっていた。院長に、熱は37度まで下がっていること、でもまだ呼吸が少し苦しいことを伝える。
院長からは、放射線量が心配だから今回はレントゲンは撮らない、6月下旬まで様子をみてレントゲンを撮りその時に肺の傷が治っていなかったら精密検査を受けよう と言われた。
その後、5月中は不思議と体調が良かった。
てっきり肺炎は快方に向かっているものだと思っていた。