自分のことを少しだけ。

私は、30代の女性です。
夫と小学生の子どもがひとり。非正規でしたが、独身時代から肺がんと診断される少し前まで仕事をしていました。
2019年7月に肺腺がんステージⅣbと診断されました。ALK融合遺伝子陽性の肺がんです。

若いがん患者〜10代から30代くらいまで〜のことをAYA世代と呼ぶそうですが、該当していたり、していなかったり…基準が曖昧で良くわからないし、もうすぐ40だしすぐ対象外になるので正直どちらでもいいんですけどね。

病気がわかった時、私は『なんでこんな年齢でがん患者になってしまったのか』考えても答えなど出ないのに、そればかり考えていました。

また、ステージⅣの肺がんの予後の悪さを知り、絶望しました。子どもが大人になるまで、そばにいてあげられないかもしれない。夫と共に歳を重ねることができないかもしれない。
これからの自分の未来に希望を持つことなど、とてもできない状況でした。

そんな中、ステージⅣの肺がんを患っても何年もがんばっていらっしゃる方がいることを知りました。『肺がん患者の会ワンステップ』の長谷川一男さんです。偶然にも私は彼と同じ年齢で罹患しました。(あ、歳バレちゃいましたね。)
彼の存在は、絶望の中にいた私にとって、まさに『光』そのものでした。

また、その会報のバックナンバーで同じALK陽性肺がんの、なかちょんさんの存在も知りました。
彼の残してくれたブログからは、病気と闘う勇気をもらいました。

それから、他にも同世代でがんを患っている方や、肺がん患者の方のブログをたくさん読みました。

ふと気がつけば、不思議といつの間にかそれほど未来が怖くなくなっていました。
本当にありがとう、感謝しかありません。

もう根治はないと言われたけど、いまでは調子に乗りすぎて、治りたい、寛解したいと思っています。

特に、同じALK陽性肺がんの方のブログは、とても参考になりました。ALK陽性の肺がんは比較的珍しい遺伝子変異のため、同じ病気の方とはまだ実際にお会いしたことがありません。不謹慎ですが、仲間を見つけたようで少し嬉しく思いました。
田舎だからかもしれませんが、かかりつけの病院でアレセンサを使っている患者は私ひとりです。
そのため、自分に出ている症状が副作用が薬の副作用なのか、そうでないのか自分も主治医もよくわからなかったのです。

きっと、そういう状況の方は私以外にもいるはず。私が皆さんのブログで助けてもらったように、ほんの少しでもいつか誰かのお役に立てればと思い、また自分自身の病気の記録を残すツールとして、このブログをはじめることを決めました。

嗚呼、少しだけと言いつつ、長くなってしまった…

病気のことが中心になりますが、好きな生き物のこと、音楽のこと、少しずつ書いていこうと思います。