(ストーリー)
小さな熱帯魚屋を経営する社本信行は、ある夜、娘の美津子がスーパーで万引きをしたため、妻の妙子とともに店に呼び出された。その場を救ってくれたのは、スーパーの店長と知 り合いの村田幸雄。村田は巨大な熱帯魚店、アマゾンゴールドのオーナーだった。帰り道、村田に誘われ店に寄る事に。 そこで美津子を住み込みの従業員として預かる事を提案され、無力にも了承する社本。さらに数日後、村田から“儲け話”をもちかけられる。
勝手に評価点数[98]
※この点数は適当だから気をつけて!
まず最初に言っておきますがこの映画はR-18指定にもなっている作品で、この感想にもちょっとグロい表現や、精神的にきつくなる文章が含まれますんで、そういうのが苦手な人は読まない方がいいかもしれませぬ。
というわけで、この作品はずっと前から気になっていたんですけど、どうしても見ることができなくて(;´Д`)。なぜかというと、正直僕はグロい系の映画や、精神的にきつそうな映画は全くダメなほうでして。なんならホラーとかも苦手なほうなんですよ。そういう映画ってありませんか?だからこの映画も見たいんですけど、なかなか勇気が出ない状態でして(洋画のファニーゲームも見たいけどまだ挑戦できません)。
でもね、僕だってもうすぐ30歳になろうという大人な男子なんですよ!いつまでもクヨクヨしてるわけにはいかないんですようヽ(`Д´)ノ!のび太君がジャイアンに立ち向かうかの如く、今回僕は勇気を振り絞ったのでありますよ(なんだコレ)。
変な前置きが長くなりましたけど、久しぶりに凄い作品に出会えましたね!とにかく色々な意味で凄かったです!「園子温監督、この人はただ者じゃね~∑(゚Д゚)!」って本気で思いましたよ!物語はこれでもかっていうぐらい救いようがなくて残酷なんですけど、一瞬にしてこの世界に引き込まれてしまいました。人間のダークな部分、本性っていうものを全面的に押し出してくるんですが、「これが生きるって事なんだ!」っていうメッセージが強く込められている気がします。だからキャッチコピーにもなっている「この素晴らしき世界。」っていうのが案外しっくりくるんですよね。
この作品は「埼玉愛犬家連続殺人事件」にインスパイアされたらしく(ウィキぺディアに詳しく載っておりますぞ)、実際に起きた殺人事件をモチーフに構成されてます。この作品ではペットショップが熱帯魚屋さんになってますけどね。映画が始まってから15分ほどしてタイトルが出るんですが、そのタイトルから「この映画はなんか凄そうΣ(゚д゚;)ゴ、ゴクリ。」って感じでした。これがそのタイトルだ!
それとね、まずなにが一番凄かったかというと、主演のでんでんさんの演技ですよ!もうヘビー級に怖かった(((゜д゜;)))ガクブル。
だってね、こんなオジサンその辺に絶対いるんだもん!さすがに殺人を犯すような奴は近くにいなくてもさ、このでんでんさんが演じた村田みたいに口が上手くて雰囲気も良くて、上手に相手の懐に入って来るオジサンって近くに絶対いますよ!だからなのか、これが映画の中だけの話って思えないんですよね。自分の身近にもこういう罠が日常に溢れかえっていると思うと恐ろしくて(ノω・、)。
ねっ、どこにでもいそうなオジサンでしょ。この村田の豹変ぶりが本当に怖くて。でんでんさんの演技はアカデミー賞もんでしたよ!最初はとても良い近所のオジサンって感じで、主人公の社本夫妻に近づいてくるんですけど(この時の口も上手いのよ)、だんだんと本性を現していくんですよね。そして気付けは社本もその地獄の中に引きずり込まれていくんですよ。気付いた時にはもう遅いってこの事なんだなって思いましたね。
気付いた時には殺人の共犯者になってた社本ヽ(;´ω`)ノどうなってんの。
最初に殺した人間を前に、社本に演説する村田は狂ってるように見えるんですが、その言葉の一つ一つが何故か理にかなっているように聞こえるから不思議でした!「丸くてツルツルした星なんかこの世にねぇんだよ!」のセリフは好きだったな!
その死体を解体するシーンはやっぱりきつかったですね(-。-;) でもこの肉と骨をきちんと分けて、骨と衣服なんかはドラム缶で燃やして、肉は川に流すやり方って実際に起きた事件で行われていたっていうからビックリですよΣ(~∀~||;)マジッ!そしてこの死体を解体する時の村田夫妻の手際の良さ!しかも鼻歌交じりでそれこそ「ルンルン(^ε^)♪」って感じなんですよ。まさに狂気ですよね。骨を焼く時に醤油をかける仕草だって、それを行う事で絶対に忘れられないシーンになるんですよ。少なくとも僕はまだ脳裏に焼きついて離れないですヽ(;´Д`)ノ。
終盤でおとなしく従ってた社本がとうとうブチギレるくだりは最高でしたね!村田の首にボールペンをぶっ刺して、その後何度となく刺しまくるシーンは圧巻。その時の村田の「社本君、痛いって、本当に止めて!」のセリフには爆笑しましたけどね( ´艸`)ふふふっ。この映画の素晴らしい所はそこにもあると思うんですよ。凄惨な場面でもどこかユーモアがあってついつい笑ってしまうようなシーンが多々ありまして。改めて園子温監督の凄さが伺えますよ!
それとやっぱり役者さん達一人一人の演技が素晴らしかった!でんでんさんはもちろんの事、社本役の吹越満さんもどこにでもいそうな一般男性を上手く演じて、だんだんと狂気に汚染されていく様がリアルだったし、村田の奥さん愛子を演じた黒沢あすかさんもちょ~狂ってて最高だったなぁ( ´ー`)しみじみ。
車の中で村田がブスブスッてボールペンで刺されまくってるんですけど、それを見ながら高笑いする愛子。ある意味、愛子のほうが村田よりも狂ってたかもしれませんね。だって最後の方の村田を解体した血みどろの中での愛憎劇はすんげ~怖かった(ノω・、) でもあれが究極の愛の形なのかもしれませんなぁ(言ってみたかっただけ)。
ラストシーンも衝撃の連発でしたね。まさか社本が奥さんを刺しちゃうとは思わなかったし∑(゚Д゚)ウソッ!最高にしびれるセリフ「人生はな、痛いんだよヽ(`Д´)ノ!!」って言って自殺するのにはビックリ!その後に死んだ社本を「やっと死にやがったな、クソジジイヾ(。`Д´。)ノ!」って言いながら蹴りを入れる娘には、正直僕の思考回路が停止してしまって「何が起こってんの(´Д`;)?」状態でしたよ。
でもこの終わり方こそが、この作品に相応しいラストだったんだと思います。違う終わり方してたら(特にハッピーエンド的な)、正直ガッカリしてたと思います。とにかく僕にとっては今まで見てきた映画の中でもベスト級に素晴らしい作品でしたよ!なかなかこんな作品には出会えないと思います!でんでんさん演じた村田も映画史に残る名悪役でした!だから是非多くの人に見てもらいたいですね!きっとたくさんの事も学べるはずですよ!僕は絶対に気のいいオジサンには引っかからない様にしようと強く思ったし、世の中には色んな所に落とし穴があるんだなって勉強になりましたよ!
という事で、かなりのお勧め作品なので気になる人はチェックしてみてください!ただし、ちょっと過激なシーンが多いので見る時は要注意ですぞ!
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