末期の肺がんの70代の男性の患者さん。
痛み止め(麻薬)を飲めば、なんとか生活ができる状態だったけど、ある日どうしても痛みが取れないので、緊急入院してきた。
その患者さんは、年金をもらっていたけれど、その年金だけでは生活できず(たぶん、国民年金)
アルバイトをしながらぎりぎりの生活をしてきたらしい。
家族はいない。
彼ががんと判明した時には、もう手遅れで、手術が出来る状態ではなかった。
今まではケースワーカーさんが、
『これじゃ、仕事をするのもきついけぇ、生活保護を申請して入院しんさい。』
(生活保護を受けると、生活費はもらえるし、医療費もタダになる。)
そう彼に何度も提案しても、
『いや、体が動くうちは、自分で働いて治療費は払うけぇ。
絶対、生活保護にはならん!!!』
実際、彼はぎりぎりまで頑張って仕事をした。
・・・でも、ついに動けなくなった。
再度、ケースワーカーさんが説得。
今回ばかりはもう仕方がないということで、患者さんはしぶしぶ了承・・・。
たぶん、余命半年もないだろう・・・・・・・・・。
僕達は、こんな患者さんは、本気で応援したいと思う。
・・・しかし。
彼と同室だった生活保護の患者さんは、保護費を酒代やパチンコ代につぎ込み、
『ご飯が食べれない!』
とかなんとかで、定期的に救急車を呼ぶ、困った患者さんだ。
ホンマ、前述の患者さんのツメのアカでも飲ませてやりたい(>_<)
本当に困っているのに、ぎりぎりまで頑張っている生活保護者。
保護費を平然と遊興費や嗜好品に使う生活保護者。
仕事柄、その違いをしょっちゅう目の当たりにするので、時々やりきれなくなる・・・・・・・・