禁煙の薬のチャンピックス、全国的に不足しているようですね。
当分、どこの病院も、新規の患者さんは受け入れないということ。
だからかもしれないけど、薬局は禁煙グッズがかなり売れているらしい。
病院では、禁煙パッチでの禁煙は新規の患者さんでも大丈夫なので、まずはこれを試してもいいかもしれません。
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先日のおじいちゃんの患者さんに続き、今度はおばあちゃんが入院してきた。
病名は肺炎だけど、本当に肺炎?と思うほど元気すぎ^^;
もう80代半ばで、認知症もある。
彼女は、認知症の患者さんにはよくある症状なんだけど、二重人格ではないかと思うくらい、突然人格が変わってしまう。
普段は、
『いつも、ありがとうね。』
そう言って、手を握ってくれ、僕たちを拝んだりするのだが、一旦スイッチが入ると手がつけられない。
わめく、暴れる、叩く、つねる・・・。
ハードな暴力患者さんと化する・・・。
また、こういう患者さんは不思議なことに、男性看護師にはわりと素直だ。
僕はその日は深夜勤だった。
突然、
『うぉ~!!!!!』
叫び声が深夜の病棟に響いた。
Aチームの病棟だ。
何事?
そう思っていたら、電話が鳴った。
『応援に来て!!!』
Aチームの夜勤の看護師からだった。
慌てて駆けつけると、看護師が彼女の手を押さえつけている。
僕が代わり、
『どしたんね?何かあった?』
そう聞くと、
『ワシ、シッコに行きたいんじゃ!』
『はいはい、わかったけぇ、じゃぁ、一緒に行こうか。』
『ここに手すりがあるけぇ。しっかり持ってよ。』
『うるさい!好きなようにするけぇ!!!』
彼女は、どうやら人にあれこれ指図をされるとスイッチがはいるようだ。
とにかく自分の思うようにやりたいみたいだ。
気に入らないと相手の顔を睨みつけ
『うぉ~!!!!!』
と叫ぶ。
トイレに行った後は、満足したのか、朝までぐっすり寝てくれた。
でも、彼女のご家族の話を聞くと、彼女が気の毒にも思えてくる。
早くにご主人を亡くし、女手ひとつで3人の子どもを育て上げたのに、その3人の子どもたちは彼女が体が弱ると、自分たちが面倒を見る気は全くなく、グループホームへ入所させた。
それで、彼女は認知症がどんどん進んでいき、そのグループホームももう対応がしにくいんだろう。
たいしたことのない病気(肺炎もどき?)で病院に送ってきて、いざ退院というときに、
『うちでは、もう受け入れられません。』
そういったケースは多々ある。
そのひとの面倒をもう見切れなくなり、暗に退所させようとして、受け入れ場所に、病院を利用されることが多い。
家族に大事にしてもらえない患者さんは、総体的に見て、認知症が進むのが早い。
その不満からか、こうしてスイッチが入って別の人格になるかたも多い。
やっぱり患者さんにとって、家族の存在はいちばん大きいと思う。