『生きたい』
なにがなんでも
どんな手を使っても
石にかじりついてでも
『生きていてほしい』
どんな姿になっても
そこにいてくれればいいから
返事もなくてもいいから
『逝きたい』
役に立たないなら
自分を保てないなら
世話をかけるなら
いろんな思惑の中
繰り広げられる死生観
そんな中で
『消えたい』
誰の記憶にも残らず
元々いなかったように
この場から消え去りたい
そんなことを思っている人がいる
それを『生きていて欲しい』思いが
『生きたい』人の思いが
堰を造る
『消えたい』思いは理解されにくい
命を分けて『逝きたい』ほどに
その日を待ちわびているのに
『生きたい』人の価値は
『消えたい』自分の何十倍だってあるだろう
『生きたい』人は死んでいく
『消えたい』私はなぜいつまでもここにいるの？
いつになったら『逝ける』の？
ねえ。
ねえ…教えて誰か。
誰かの生きたかった今日を生きる価値があるなんて自信ないです。
生きてるだけで丸儲けなんて思えないんですよ。